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2025年01月23日木曜日
ホームトレンドスポーツ深刻化する欧州サッカーの人種差別 久保建英が「目を開けろ中国人」と侮辱される一方、バレンシアは厳罰を約束「スタジアムから永久追放も」

深刻化する欧州サッカーの人種差別 久保建英が「目を開けろ中国人」と侮辱される一方、バレンシアは厳罰を約束「スタジアムから永久追放も」

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英がラ・リーガ第20節のバレンシア戦でバレンシアのファンから人種差別的な発言を受けた。

20日(現地時間)、レアル・ソシエダはSNSを通じて「メスタージャでのバレンシア人ファン数人による選手に対する人種差別やその他の侮辱を強く非難する」とし、「フットボールやスポーツを軽蔑し、侮辱し、憎しみを煽る人々の居場所がないのと同様、これらの要素がクラブの偉大さを表すものではないことは明らかだ」と声明を発表した。

久保選手は19日(現地時間)、スペイン・バレンシアのエスタディオ・デ・メスタージャで行われたアウェイ戦で、タッチライン上でウォーミングアップ中に人種差別的な発言を受けた。スペインメディアによると、観客席から久保に対して「チノ(中国人)、目を開けろ、お前は中国人だ!」という罵声が上がった。日本人の久保選手を中国人と呼び、さらにアジア人を卑しめる表現を用いたことから明らかな人種差別行為だと言える。

また、バレンシアのファン数人は久保選手と共にウォーミングアップ中のスペイン・バスク州のサン・セバスティアン出身のアンデル・バレネチェア選手に対し「ETA(バスク祖国と自由)の一員」と呼び、「ETA、彼らはあなたに爆弾を置き、頭を覆え!」と発言した。ETAはバスク国民党から分離する形で設立された民族組織のことで、2018年正式に解散されている。

バレンシアもファンたちの行為を厳しく批判した。 バレンシアはSNSを通じて「この種の行為は容認できず、サッカースタジアムや社会に居場所はない。少数の人々の侮辱はバレンシア主義の価値観を代表するものではない」と表明し、「我々はあらゆる憎悪の表現を非難し、必要に応じて当局に協力する準備が整っている。犯人が特定された場合、クラブは厳格な懲戒処分を行い、スタジアムからの追放処分を科す」と後の対応について言及した。

この事態はラ・リーガの事務局にも報告され、バレンシアに対する懲戒が下される可能性が高い。イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)の前所属クラブであるバレンシアは昨年6月にブラジル出身の黒人FWヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード)に対して人種差別行為を行ったファン3名が有罪判決を受けるなど、問題行動に悩まされていた。

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