中国で、宿題をしなかったことで父親に叱られた10歳の少年が、「父が麻薬を隠している」と警察に通報し、実際に麻薬の原料となるケシの殻が家から見つかるという驚きの出来事が発生した。
19日(現地時間)、中国メディア「ザ・ペーパー」によると、寧夏回族(ネイカカイゾク)自治区銀川市に住む10歳の少年は、9日、宿題をしていなかったことを理由に父親に叱られた。
理不尽に感じた少年は怒りを抑えきれず家を飛び出し、近くの店で携帯電話を借りて警察に通報した。「父が家にケシの殻を隠している」と告げた。警察はすぐに現場へ出動し、A君の案内を受けて家を捜索した結果、バルコニーの戸棚の中からケシの殻8点を発見した。
父親は「ケシの殻は応急薬として使うために保管していた」と弁明したが、ケシはアヘンの主要原料として知られており、許可を受けずに栽培や所持することは中国国内では違法とされている。一部の地域ではケシが調味料や鎮痛剤の代用品として使われることがあるものの、法律に抵触する行為だ。警察は父親を逮捕し、事件を麻薬取締官に引き継いだ。