韓国政府は、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と呼んだことを受け、引き続き北朝鮮の非核化を推進する方針を強調した。
韓国のチョン・ハギュ国防部報道官は21日の定例記者会見で、トランプ氏の発言について問われ、「北朝鮮の非核化は朝鮮半島のみならず、世界の恒久的な平和と安定のために不可欠な課題であり、継続的に推進すべきだ」と述べた。また同報道官は、「政府は北朝鮮の非核化に向けて、国際社会と緊密に連携していく」と強調した。同日、統一部の当局者は記者団に対し、「韓米両国は北朝鮮の完全な非核化を目指し、一貫して同じ立場を維持してきた」と述べ、「政府は米国の新政権と緊密に連携していく」と語った。
トランプ氏は21日午前(日本時間)、ホワイトハウスでの会見で、「私はキム・ジョンウン国務委員長と非常に良好な関係を築いており、彼も私を好意的に思っていた」と強調。さらに、「北朝鮮はかつて脅威とされていたが、現在ではキム・ジョンウン氏が核保有国のリーダーとなった。私たちは良好な関係を維持しており、彼は私の復帰を歓迎するだろう」と語った。また、14日の公聴会では、ピート・ヘグセス米国防長官指名者も北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と表現していた。