ドナルド・トランプ大統領の次男エリック・トランプ氏が共和党所属の上院議員シンシア・ルミス氏と会談し、ビットコインの戦略準備資産化について議論したことが明らかになった。
バイナンスなど海外メディアの報道によると23日、エリック・トランプ氏とシンシア・ルミス氏は22日(現地時間)に議事堂で会合を行ったという。両者は米政府がビットコインを戦略準備資産として組み入れることについて協議したとの見方が出ている。エリック・トランプ氏は当日、自身のSNSで2人の会合について投稿を共有したが、現在その内容は削除されている。
シンシア・ルミス氏は米政界で知られる仮想通貨支持者だ。昨年7月には、ビットコインの備蓄計画を盛り込んだ法案を提出している。この法案は、今後5年間毎年20万BTCを購入し、合計100万BTCを最低20年間戦略準備資産として保有することを骨子としている。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道によると、ルミス氏はここ数週間、閣僚候補者を含むトランプ政権の移行チームと、5年間で100万BTCを購入する計画について協議したという。トランプ大統領は昨年の大統領選挙期間中、一貫して仮想通貨に友好的な姿勢を示してきた。昨年7月にテネシー州ナッシュビルで開催された「ビットコイン2024カンファレンス」では、「米国を世界の仮想通貨の中心地かつビットコイン大国にする」と述べ、「仮想通貨産業を積極的に育成する親ビットコイン大統領になる」と強調した。
米証券取引委員会(SEC)は21日、「仮想資産タスクフォース(TF)」の発足を発表した。TFは仮想資産に関する包括的かつ明確な規制の枠組みを構築する予定で、SECのヘスター・ピアス氏が主導する。