10代の少女を檻に閉じ込め死亡させた祖母と母親
米アリゾナ州テンピで精神年齢が3歳程度の10代の少女が自宅で死亡する事件が発生し、警察は母親と祖母が少女を檻に閉じ込めていた事を突き止めた。
23日(現地時間)、ニューヨークポストやフォックスニュースなどの現地メディアによると、55歳のバージニア・ルハンという女性が911に通報し、13歳の孫メラニーが息をしていないと伝えた。
通報を受けて駆けつけた警察はメラニーを病院に緊急搬送したが、翌朝死亡が確認された。
メラニーは病院に搬送された時、全身が痣と傷だらけであった。
その後、家宅捜索を行っていた警察は悪臭のする檻を発見し、メラニーの祖母ルハンと33歳の母ジェイミー・ホッジスを逮捕した。
2人は子供を制御するために檻に閉じ込めたことを認め、檻は二段ベッドを改造したものだと供述した。
警察によると、メラニーが閉じ込められていた檻は下段のない二段ベッドに似ており、周囲が格子で囲まれていたという。
祖母ルハンは警察から子供の体の痣について聞かれると、19日の夜に子供が階段から落ちたと主張し、大したことではないと思い病院に連れて行かなかったと述べた。
母ホッジスは警察に対し「メラニーに頻繁に会えず、死亡する前に転んでいたことも知らなかった」と証言した。
祖母ルハンと母ホッジスは児童虐待容疑で逮捕された。現在、ホッジスは起訴手続き中で釈放されているが、ルハンは依然として警察に拘留されているという。
自宅にいた2〜15歳の4人の子供たちは児童相談所に保護された。調査官によると、子供たちは全員不登校状態で追加起訴の可能性も残されているという。
この事件は地域社会に大きな衝撃を与えており、警察は徹底的な捜査を通じて犯人たちを法の裁きにかけると方針を示した。
ケン・マッコイ警察署長は記者会見で「どの子供も苦しむべきではない」と述べ、真相究明と全力で正義を追求していく決意を表明した。
マッコイ署長は今回の事件が地域社会で最も弱い立場にある人々を守るという共同責任を再認識させるものだと強調した。また、2人の責任追及に全力を尽くすと付け加えた。