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2025年02月05日水曜日
ホームトレンド中国で『パラサイト』さながらの事件発覚 新居の地下室に前所有者が7年間潜伏

中国で『パラサイト』さながらの事件発覚 新居の地下室に前所有者が7年間潜伏

中国東部の江蘇(こうそ)省で、映画『パラサイト 半地下の家族』を彷彿とさせる事件が発生した。

先月2日(現地時間)、香港メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」は、中国人男性の李氏が2018年に約200万人民元(約4,290万円)で購入した住宅の地下室で、前の家主が7年間も潜伏していた事実を発見したと報じた。

李氏一家は、市内中心部の交通の便が良い美しい家での生活に満足していたが、最近家財を整理していた際、階段裏に隠し扉を発見し、驚愕の事実が明らかになった。扉の先は地下室につながっており、広々とした空間には換気システム、照明、小さなバーまで完備され、誰かが生活していた形跡があった。

戦慄を覚えた李氏は、すぐに前所有者の張氏(女性)に連絡し、地下室の存在を隠していた理由を問いただした。張氏は、「家は売却したが、地下室の存在を告げる義務はない」と主張し、地下室は自身の私的な休息空間であり、取引対象には含まれていなかったと述べた。なお、張氏がどのように地下室を出入りしていたかは明らかになっていない。

この報道を受け、ネットユーザーの間では地下室と駐車場を結ぶ扉を利用していたのではないかとの憶測が広がった。李氏は不動産代金を全額支払ったため、地下室も法的に自身の所有物であると主張し、本格的な法的争いに発展した。裁判所は李氏の主張を認め、張氏に金銭的補償を命じるとともに、地下室の所有権は李氏にあるとの判決を下した。

この事件は、ネットユーザーの間でポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』の現実版として大きな話題を呼んだ。ネット上では、「想像しただけで背筋が凍る」、「見知らぬ人が自宅の地下室で酒を飲みテレビを見ているなんて考えられない」、「誠実さはあらゆる取引の基本だ。重要な情報を隠すのは消費者の権利を侵害する行為だ」といった意見が寄せられた。

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