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韓国で休暇中の軍人が、女性用トイレで面識のない女性を刃物で脅し、性的暴行を試みたとして、裁判にかけられることとなった。
5日、法曹界によると、大田(テジョン)地検は、性暴力犯罪の処罰などに関する特例法(強姦等殺人、性的目的の多目的施設侵入)、特殊住居侵入などの容疑で、20代のA被告を逮捕・起訴した。
警察によると、A被告は先月8日午後3時30分頃、大田市中区の商業ビル内の女性用トイレで、20代の女性Bさんを刃物で脅し、性的暴行を試みた。さらに、その過程でBさんの頭などを複数回刃物で刺した疑いが持たれている。
当時、「トイレに強盗が入り、女性従業員が刃物で刺された」との通報を受けた警察は、周辺を捜索し、近くのマンションの屋上で手に血のついたA被告を発見し、現行犯逮捕した。警察は、A被告が犯行現場付近に捨てた刃物1本も回収した。
捜査の結果、A被告とBさんの間には面識がなかったことが判明した。A被告は、トイレに入ったBさんを後を追って侵入し、犯行に及んだとみられる。また、犯行当日はA被告が所属する軍部隊に復帰する予定の日であり、事件後に自殺を試みたことも分かった。
Bさんは、近隣の大病院に搬送され、緊急手術を受けた。頭や耳に深刻な傷を負い、100針以上縫う治療を受けたという。
Bさんの職場の同僚は、JTBCの報道番組『事件班長』のインタビューで、「Bさんがトイレを利用していたところ、軍人のA被告が隣の個室から乗り越えて襲いかかり、壁に押し付けて刃物で刺した」と、事件当時の状況を語った。
A被告は犯行当時、「今日死ぬつもりだ」、「お前、俺が死ぬ前に一回やらせろ」などと発言しながら、Bさんを刃物で刺して脅したことが明らかになった。
しかし、Bさんは刺されながらも、「分かった。ここは狭いから外に出てやろう」と言い、A被告を落ち着かせて外に誘導した。
Bさんの説得により、ようやく廊下に出たA被告は、商業ビルの廊下で人の気配を感じると、性的暴行の試みを諦めた。ただし、その直後にBさんに握手を求めるなど、理解しがたい行動を取ったという。
その後、A被告が現場を離れると、Bさんはすぐに職場の同僚に連絡し、助けを求めた。そして、警察に通報し、A被告の逮捕につながった。
検察関係者は、「A被告の行為は、被害者が死亡する可能性が十分にあったとみなせるため、未必の故意(結果を認識しつつも回避しない心理状態)があったと判断した」と述べた。また、「刃物を持って女性用トイレに侵入した点を考慮し、特殊住居侵入罪も適用した」と説明した。