![引用:UPI通信](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0328/image-b647b222-281b-4a6e-b947-72c6203ae3a1.jpeg)
ニューヨーク証券取引所は5日(現地時間)に上昇基調を維持した。
ダウ工業株30種平均が最も大きく上昇、S&P500種株価指数とナスダック総合指数も続いて上昇し、主要3指数がすべて上昇する結果となった。
エヌビディアは、AI半導体市場での支配力を維持するとの期待感から5.4%急騰した一方、テスラは3.6%急落した。
2日連続の上昇
先月31日のトランプ米大統領による関税強化を受け、3日までの取引日ベースで2日間下落していたニューヨーク証券取引所は、4日から本日まで2日間連続で上昇した。
トランプ大統領がメキシコとカナダへの関税を1か月猶予したことで、関税が交渉材料として使われる可能性が示唆され、投資家の不安を和らげた。
主要3指数はそろって上昇した。
NYダウは前日比317.24ポイント(0.71%)上昇し、4万4,873.28ドル(約684万4,099円)となった。
S&P500指数は23.60ポイント(0.39%)上昇し6,061.48ポイント、ナスダック総合指数は終盤に、38.31ポイント(0.19%)上昇し1万9,692.33ポイントで取引を終えた。
「ウォール街の恐怖指数」として呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は2日連続で急落した。
前日7.6%急落したVIXは、この日さらに1.44ポイント(8.37%)急落し15.77となった。
エヌビディア急騰、AMD・アルファベット急落
前日の取引終了後に四半期決算を発表したエヌビディアの競合企業AMDと、AIチャットボット「Gemini」を開発したアルファベットは急落した。
アルファベットは、クラウド部門の成長鈍化により売上高が市場予想を下回り、さらに今年AIを含む複数の部門に750億ドル(約11兆4,390億4,544万円)を投資すると発表したため、株価が暴落した。
AMDは、AI半導体分野でまだエヌビディアに対抗できる水準に達していないことが示され、急落した。
アルファベットは15.05ドル(7.29%/約2,295円)安の191.33ドル(約2万9,184円)、AMDは7.49ドル(6.27%/約1,142円)安の112.01ドル(約1万7,085円)で取引を終えた。
AI半導体市場での支配力が揺るぎないものと確認され、アルファベットの大規模投資計画により需要増加への期待が高まったエヌビディアは急騰した。エヌビディアは6.18ドル(5.21%/約942円)高の124.83ドル(約1万9,040円)に達した。
一方、アップルとテスラは下落した。
アップルは中国の規制当局がトランプ関税への報復として、今回はアップルのApp Store政策を問題視する可能性があるとの報道から株価が下落した。ただし、App Storeの中国での売上高がわずかであり、業績への実質的な影響は限定的であるとのウェドブッシュ証券の分析が出たため、後半の下げ幅を縮小することができた。
アップルは0.33ドル(0.14%/約50円)安の232.47ドル(約3万5,459円)で取引を終えた。
テスラは急落した。CEOのイーロン・マスク氏を狙って各国がトランプ関税に対抗し、テスラを標的にするとの懸念が強まった。
テスラは14.04ドル(3.58%/約2,141円)安の378.17ドル(約5万7,684円)で取引を終えた。
国際原油価格、2.9%急落
国際原油価格は2%を超えて急落した。米国の原油在庫が市場予想を大幅に上回ったことから、原油価格が急落した。
前日に上昇した国際指標原油のブレント原油は、米国の指標原油であるWTI原油よりも下落幅が大きかった。
ブレント原油の4月渡し価格は前日比1.59ドル(2.87%/約242円)安の1バレル=74.61ドル(約1万1,378円)となった。
WTIの3月渡し価格は1.67ドル(2.30%/約254円)安の1バレル=71.03ドル(約1万832円)で取引を終えた。