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スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス元会長(46)の強制キスに関する問題が法廷に持ち込まれ、有罪判決の可能性が高まっている。
被害者であるスペイン女子サッカーチームのジェニファー・エルモソ(35)は最近法廷で直接証言し、「私の人生で最も幸せだった日を汚された」と怒りをあらわにした。
家族と共にマドリードを離れろという殺害脅迫を受けた
BBCは3日(日本時間)、「エルモソが裁判でルビアルレスの強制キスについて直接証言した」と伝えた。
報道によれば、彼女は「FIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023」の決勝戦の際にルビアルレス元会長が自分にした行為について「キスを許可したことはない。女性として尊重されなかった」と明らかにした。
続けて、「ルビアルレスは私の耳をつかんで突然キスをした。その後スペインサッカー連盟は私を見捨て、裁判が始まるまで私の人生は止まったも同然だった」と訴えた。
エルモソは事件以降、連盟側から何の保護も受けられなかっただけでなく「家族とともにマドリードを離れるよう要求され、殺害をほのめかすほど深刻な脅迫まで受けた」とも暴露した。
偽フェミニズムが生み出した魔女狩り
スペイン検察は性暴力容疑でルビアルレスに1年の懲役刑を求刑した。
BBCによると、ルビアレスはキスが合意のもとで行われたと主張し、容疑を否認したという。彼は「偽フェミニズムが生み出した魔女狩り」と訴えたが、事件以降激しい批判に直面し、最終的にスペインサッカー連盟の会長を辞任した。
またルビアルレスは事件直後にエルモソの同僚3人に「キスが合意のもとで行われた」と言うよう強要した容疑でも裁判を受けている。裁判は2月19日まで続く予定である。
FIFA、ルビアルレスに3年資格停止処分
国際サッカー連盟(FIFA)は2023年10月、ルビアルレスに3年間すべてのサッカー関連活動を禁じる処分を下したと発表した。これにより、彼は2026年までサッカー界に復帰できない。
BBCは今回の事件について「スペイン女子サッカーチームの歴史的優勝の輝きを台無しにしたスキャンダル」と評した。当時スペイン選手たちはルビアルレスの強制キスに抗議しボイコットを宣言するなど強硬な姿勢を示し、その後、連盟の内部改革を促す契機ともなった。
サッカー史上前例のない波紋を引き起こした今回の事件について、スペインでは社会に蔓延する「マチズモ」が象徴的に現れた事件だという声が上がっている。
以前、スペインのサラゴサ大学の政治学教授クリスティーナ・モンヘ教授は 「ブルームバーグ通信」に「スペインには依然として性差別的な文化が存在し、これは非常に伝統的で社会に深く根付いている」と指摘し、「その一例がサッカー連盟である」と述べた。
スペインサッカー連盟が会長を擁護し、逆にエルモソに対して法的措置を講じようとした点を批判した。マドリード州にあるフランシスコ・デ・ビトリア大学のハビエル・レドンド教授もルビアルレスが「自分をフェミニズムの犠牲者として描こうとした」と厳しく非難した。
イレーネ・モンテロ平等部長官も「同意のないキスを当然のことだと思わないでほしい」とし、「これは女性が日常的に経験する性暴力の一環だ」と非難した。