70代女性の体から驚きの「12cm」の胆石が…日常的に食べていた「あの食べ物」
胆管に硬い石ができる「胆管結石」は激しい痛みを引き起こし、放置すれば炎症や膿瘍のリスクが高まる。胆管結石の予防には、脂っこい食事を控えることが重要だ。実際に、脂っこい食事を過剰に摂取した後、巨大な胆管結石が形成された70代女性の症例が海外の医学誌で報告された。
カリブ海南部の島国トリニダード・トバゴにある西インド諸島大学(University of the West Indies)病院の外科チームは、72歳の女性患者が高脂肪食を過剰摂取した後、1年間にわたり胆管痛を訴えたと報告した。
腹部CT検査で胆嚢内に胆石と推測される巨大な塊が確認された。医療チームは直ちに腹腔鏡下(腹部を大きく切開せず小さな穴から行う手術)での摘出手術を行った。
手術中、胆嚢の完全な膨張が確認された。臍部周辺を約7cm切開し、手術器具を挿入して胆石を摘出した。胆石のサイズは12.8cm×7cmに達していた。患者は手術翌日に退院し、その後1年間合併症は見られなかった。医療チームは「今回摘出した胆石は、腹腔鏡下で摘出された胆石としては最大級のものと推測される」と述べた。
胆石には複数の種類があるが、この患者の場合は「コレステロール胆石」だった。コレステロール胆石はほぼ純粋なコレステロール結晶で構成される。胆汁中のコレステロール濃度が過飽和状態になると胆石が形成される。
コレステロールなどの脂質を多く含む食品を過剰摂取した際に主に発生するため、高脂肪食や過度の飲酒を避けることで予防効果が期待できる。