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2025年02月12日水曜日
ホームニュースIT・テック「既存技術の組み合わせに過ぎない」中国AI・DeepSeekは過大評価か?ノーベル受賞のAlphaGo開発者が直言

「既存技術の組み合わせに過ぎない」中国AI・DeepSeekは過大評価か?ノーベル受賞のAlphaGo開発者が直言

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

ノーベル化学賞の受賞者である「グーグル・ディープマインド」のデミス・ハサビス最高経営責任者(CEO)が、中国で開発された人工知能(AI)「DeepSeek(ディープシーク)」について「誇張されている」との見解を示した。

ハサビス氏は9日、フランスの首都パリで開催された「AIアクションサミット」に先立つ記者会見で、「ディープシークのチャットボットは恐らく中国発の最高傑作だが、新たな科学的進歩は示していない」と語った。ハサビス氏は2016年、世紀の対決として注目を集めた囲碁AI「AlphaGo」と囲碁9段のイ・セドル氏の対局時に、AlphaGoの開発者兼ディープマインドCEOとして韓国を訪れていた。

中国のディープシークは先月、自社のAIモデルが主要AI企業よりも遥かに低コストで訓練され、一部の性能で競合他社を凌駕したと発表した。その影響で、エヌビディアの株価暴落などの波紋が広がりもした。しかし、ハサビス氏はこうした熱狂を過剰評価だと指摘した。彼は「ディープシークのモデルは非常に印象的な成果」としつつも、「既にAI分野で知られている技術を使用しており、同社が新たな科学的進展を示したわけではない」と述べた。さらに「技術的観点から見れば、科学的進歩はなく、大きな変革ではない」とし、「やや誇張されている感は否めない」と付け加えた。ハサビス氏はまた、「5年以内にAIが人間を凌駕するだろう」との見通しを示した。

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