![引用:聯合ニュース(NASA提供)](https://contents-cdn.viewus.co.kr/image/2025/02/CP-2023-0087/image-039bdb49-95c4-4e38-92d0-d39bf3b00805.jpeg)
地球周辺を漂う「宇宙ごみ(スペースデブリ)」が原因で、航空機の運航がますます危険にさらされているという研究結果が発表された。
7日(現地時間)、米ABCニュースによると、先月、科学ジャーナル「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」にこの研究結果が掲載された。
論文では「宇宙物体の制御不能な(大気圏)再突入が、飛行中の航空機との衝突危険性を引き起こす」と指摘し、「衝突確率は低いが、その結果は致命的なものとなり得る」と警鐘を鳴らした。
宇宙ごみは人工衛星やロケットなど、人類が宇宙に打ち上げた発射体の残骸から発生する。これらの残骸は地球軌道を回り、時間の経過とともに大気圏へ落下し、大部分は燃え尽きて微粒子へと変化する。
しかし、ロケットの大型残骸は耐熱性が高いため、大気圏再突入時に燃え尽きず、地上・海上・空中で被害をもたらす可能性がある。
論文の主執筆者であるアーロン・ボーリー・コロンビア大学准教授は、ABCのインタビューで「地球周辺にはソフトボール大以上の宇宙ごみが約5万個存在すると推定される」と述べ、「それより小さな破片を含めると数百万個に達する」と指摘した。
研究チームが2023年のデータを基に航空路のリスクを分析した結果、世界の主要空港周辺ではロケットの残骸が大気圏に再突入する影響を受ける確率が年間0.8%であることが判明した。
一方、カナダ・バンクーバーや米国・シアトルなどの太平洋沿岸都市、また米国東海岸など航空交通が複雑な空域ではロケット残骸による影響を受ける確率は年間26%にも達すると推定された。
実際に、2022年にはスペインとフランスが、20トン規模のロケット本体が大気圏に再突入する前に一部の空域を閉鎖した。これにより645機の航空機が約30分間遅延し、飛行中の一部航空機は迂回運航を余儀なくされた。
ボーリー准教授は「こうした混乱はすでに発生しており、今後ますます増えるだろう」と警告している。