テスラCEOイーロン・マスク氏がX(旧Twitter)のアカウント名を「Harry Bōlz」に変更した後、関連するミームコインHARRYBOLZの価格が1日で127%急騰した。暗号資産市場におけるマスク氏の影響力が改めて証明され、投資家らは彼のSNS上の動向に注目している。
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暗号資産専門メディア「CoinDesk」は11日(現地時間)、この現象について報じた。
暗号資産データプラットフォーム「Gecko Terminal」によると、マスク氏がアカウント名を変更して以来、HARRYBOLZトークンの価格がSOL対比で127%上昇した。このトークンは流動性が低いとされ、24時間取引量は約400万ドル(約6億1,500万円)、時価総額は1,735万ドル(約26億6,600万円)程度となっている。
マスク氏のSNS活動が暗号資産市場に与える影響は、これまでも何度も証明されている。今回も彼のアカウント名変更が投資家の関心を引きつけ、HARRYBOLZトークンの急騰を引き起こした。
ブロックチェーンデータ分析会社「Lookonchain」は、Xで「マスク氏がプロフィール名をHarry Bōlzに変更した後、HARRYBOLZの価格が0.025ドル(約3.8円)まで急騰した」と発表。また、特に「LeBron」という名のウォレットがこのトークンを取引し、100万ドル(約1億5,400万円)の利益を上げたことが確認された。
マスク氏はこれまでも暗号資産市場に大きな影響を与えてきた。2021年にはドージコイン(DOGE)に言及するたびに価格が急騰し、その後シバイヌ(SHIB)などのミームコインにも波及した。
類似の事例として、2023年10月にマスク氏が、Xに「XAI」という単語を投稿すると、関連する暗号資産XAIトークンが一気に300%以上急騰。昨年4月には「Grok」という言葉に言及し、AI関連トークンが高騰した経緯がある。
暗号資産市場でマスク氏が引き起こす上昇相場は、往々にして短期的な現象で終わることが多い。2021年にドージコインが最高値を記録したケースのように、投資家はマスク氏の影響がどこまで維持するのか慎重に見極める必要がある。専門家は「マスク氏のSNS活動が短期的な価格変動を引き起こす可能性はあるが、長期的な価値はプロジェクトの技術力と実用性によって決まる」と指摘している。
HARRYBOLZトークンはマスク氏のSNS活動に後押しされて急騰したが、この上昇が続くかは不透明だ。専門家は、暗号資産市場の変動性が依然として高く、投資家には慎重な姿勢が求められると警鐘を鳴らしている。