脇の下から発生する嫌な臭いを、軽減するための方法をいくつか紹介しよう。

皮膚科専門医でリウォン皮膚科院長のムン・ジョンユン氏は、最近自らのYouTubeチャンネルで、わきが(腋臭)を改善するための効果的な方法を紹介した。
ムン院長は、「定期的に脇の下を清潔に保ち、汗と細菌を洗い流すことだけでも体臭を大幅に軽減できる」と述べ、「嗅覚は水分による刺激に敏感なので、脇の下を洗った後、しっかりと乾燥させることが最も重要だ」とアドバイスした。さらに、「デオドラントは汗の臭いを軽減したり隠したりする基本的な製品である」とし、「汗の分泌自体を抑えることはできないが、臭いを引き起こす細菌を減らす抗菌成分や脂肪酸の酸化を防ぐ抗酸化剤、そして香料が含まれているため、効果的に臭いを軽減できる」と説明した。
ムン院長は、汗の分泌を直接的に抑えたい場合に使える製品として「ドリクロー」を推奨した。また、「ドリクローのほかにも、薬局で簡単に手に入る、ノースエット、デオクレーンなどの似たような製品もある。これらの製品はエタノールと精製水に溶かした塩化アルミニウムが汗腺を一時的に塞ぐことにより、汗の排出を減少させる効果がある」と説明した。

さらに、「これらの製品は就寝前にシャワーを浴びて水分をしっかり拭き取った後、塗布し、朝起きてから拭き取る方法で使用することができる」とし、「購入と使用が簡単だが、使用後に肌が刺激を感じたり、肌の質感が変わることがあるため、主に汗の分泌が少なく、軽度の体臭を持っている人に推奨される」と付け加えた。続けて、「全身用の経口薬も効果がある」と述べ、「特定の部位ではなく、全身に汗の分泌が過剰な場合、オキシブチニンやグリコピロレートなどの薬が有効である」とし、「これらの抗コリン薬は交感神経を抑制し、全身の発汗を抑える効果がある」と解説した。
しかし、「これらの薬は汗の分泌だけでなく、交感神経の他の機能にも影響を与えるため、口や目が乾燥したり、尿が滞ったり、頭痛が起こったりといった副作用が生じる可能性がある」と警告し、「経口薬は最後の手段として使うべきだ。非常に重要な用事がある場合には、一時的に服用することもあるが、日常的な治療法としては推奨しない」と強調した。