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今月6日、中国サッカー界の希望の星だった19歳の選手が練習中の事故で脳死判定を受けた。
12日(現地時間)、海外メディア「労働新報」などは、19歳のサッカー有望株である郭嘉璇(グオ・ジャシュエン)が、今月6日のスプリングキャンプでの試合中にタックルを仕掛けた際、相手選手の膝に衝突し、現在脳死状態にあると報じた。
郭嘉璇の家族は11日、SNSを通じて「スペインの病院で(郭嘉璇が)脳死判定を受けた」と発表した。
そして、家族は現地の医師から彼が病院に搬送される時点ですでに脳死状態だったと言われたと説明した。
郭嘉璇の父親はすぐにスペインに向かったが、到着した時にはすでに息子の脳死判定が下された後だった。
北京サッカー協会は息子の今後の治療に責任を持つと表明した後、父親は息子を中国に連れ帰るため、スペインの現地裁判所に了解覚書を提出した。
しかし、当初彼の治療を支援することを約束していた北京サッカー協会が方針を突然変更した。
協会はスペインでの治療費と中国への移送費用のみを負担し、その後の治療費は彼の家族と共同負担すべきだと主張したという。
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そして、スペイン・マドリードでのスプリングキャンプに際し、スポーツ傷害保険ではなく一般の旅行保険に加入させられたという疑惑も浮上している。
この疑惑について、協会の関係者は海外メディアとのインタビューで「推測にすぎない」と主張しつつも、スポーツ傷害保険への加入有無については具体的に回答できないとした。
郭嘉璇は2006年3月生まれで、中国U-19代表のディフェンダーとして活躍していた。北京出身の彼は、中国のユースリーグと中国スーパーリーグのユース大会で最優秀選手に選ばれた。
さらに2023年には中国U-17男子サッカー代表チームに選出される快挙を成し遂げた。
同年6月には、ドイツの名門クラブFCバイエルン・ミュンヘンのユース発掘プログラムである「2023バイエルン・ミュンヘン・ワールドスクワッド」に中国人選手としては唯一選ばれていた。