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海外旅行の際、酔いや腹痛などの不快な症状を防ぐため、多くの旅行者が常備薬を持参する。しかし、特定の国ではこれらの薬が違法と見なされることがあり、薬の形状が誤解を招く可能性もあるため、十分な注意が必要だ。
15日(現地時間)、オンラインメディア「宅宅新聞(ザイザイシンウェン)」によると、最近、日本人旅行者が海外旅行に「仁丹」を持参したことで、空港の保安要員に拘束されるというハプニングが発生した。
「マッコイ」という日本人のX(旧Twitter)ユーザーは先月23日に自身のXアカウントを通じて、この驚くべき体験を語った。
彼は中東への短期派遣中、ドバイ空港で仁丹を所持していたことが原因で保安検査を受けたという。
「仁丹」は、銀色の球状をした口臭タブレットで、1905年に日本で初めて発売された後、韓国や中国など東アジア圏でも販売され、広く知られている。
甘草、シナモン、乾燥生姜、クローブ、木香、フェンネルなどの漢方薬材やスパイスを配合した小さな丸薬で、口内を爽快にし、口臭を取り除く効果がある。
また、仁丹に含まれる様々な漢方成分により、消化促進、解毒、食欲抑制などの効果も期待できる。
かつては口臭予防剤が一般的でなかったため、喫煙者がタバコの匂いを消すために必需品として愛用されていた。
初期の仁丹は赤色だったが、1929年に銀色のコーティングが施され、現在の銀色の球状になった。
しかし、この独特な形状が問題を引き起こした。中東では仁丹が一般的でないため、ドバイ空港の保安職員が仁丹を散弾銃の弾丸と誤認したのだ。
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さらに悪いことに、彼が持っていた仁丹の瓶の蓋は軍隊を連想させる緑色で、森下仁丹のロゴに軍人のイラストが描かれていたため、ますます誤解を招いたようだ。
その結果、彼は保安職員に取り囲まれ、ほぼ半日間尋問を受けることになった。
このエピソードを知ったネットユーザーたちは、「知らない人が見たら誤解しそう」「確かに金属っぽく見える」「よりによって蓋まで緑色とは…」「本当に気の毒だっただろう」などの反応を示した。