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2025年02月23日日曜日
ホームトレンド走行中のタクシーから飛び降り後続車両にひかれて死亡、運転手の「難聴」による誤解が生んだ悲劇

走行中のタクシーから飛び降り後続車両にひかれて死亡、運転手の「難聴」による誤解が生んだ悲劇

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

走行中のタクシーから乗客が飛び降りて死亡した事件に関し、タクシー運転手の無罪が確定した。

18日、韓国・法曹界によると、大法院(最高裁)第3部(主審:オム・サンピル大法官)は、最近、交通事故処理特例法違反(致死)の罪で起訴された2名に無罪を言い渡した。

タクシー運転手のA氏は2022年3月4日午後8時50分ごろ、大学生B氏を乗せた。

当時、B氏は「ある大学まで行ってほしい」と伝えたが、A氏はこれを誤って聞き取り、別の方向へ向かった。そのため、B氏は2度にわたって目的地の確認と下車を求めたが、A氏は何の応答もしなかった。調査の結果、A氏は難聴の症状があったことが判明した。

しかし、この事実を知らなかったB氏は、拉致されていると誤解し、走行中のタクシーの助手席側後部ドアを開け、そのまま飛び降りた。そして、後ろから走ってきたC氏の車両にひかれて死亡した。

この事件で、A氏とC氏は交通事故処理特例法違反の罪で裁判にかけられた。

一審および二審は、「A氏が被害者が時速80km以上で走行するタクシーから飛び降りることを予測するのは不可能だったと判断される」とし、「当時は夜間であり、周囲に街灯もなかったため、C氏が道路に倒れていた被害者を早期に発見して事故を回避するのは困難だったとみられる」と述べ、両名に無罪を言い渡した。

検察はこれを不服として上告したが、大法院は「原審の判断に交通事故処理特例法違反罪における業務上の注意義務および相当因果関係に関する法理を誤った点はない」とし、判決を確定させた。

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