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2025年02月22日土曜日
ホームニュース「本人の意思に反して北朝鮮に送還してはならない」ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵士、国連が強制送還を警告

「本人の意思に反して北朝鮮に送還してはならない」ウクライナで捕虜となった北朝鮮兵士、国連が強制送還を警告

引用:ゼレンスキー大統領のX
引用:ゼレンスキー大統領のX

国連人権機関は、ウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮軍兵士を本人の意思に反して北朝鮮に送還してはならないと警告した。

国連人権高等弁務官(OHCHR)のリズ・スロッセル報道官は20日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)放送に対し、「国際人道法は、戦争捕虜が常に人道的に扱われ、あらゆる状況でその尊厳が守られることを求める」と述べた。

さらに、ウクライナ当局に対し、「『ノン・ルフールマン原則』に基づく義務を誠実に履行すべきだ」と求めた。ノン・ルフールマン原則(non-refoulement)は、国際難民条約および拷問等禁止条約に規定された国際法上の原則で、非人道的な迫害を受ける恐れのある国に個人を強制的に送還してはならないと定めている。

エリザベス・サルモン国連北朝鮮人権特別報告者もVOAに対し、「主な懸念は戦争捕虜たちの安全である」と述べ、「北朝鮮軍捕虜の韓国への亡命希望に前向きに対応すべき」と主張した。また、「捕虜たちが拷問を受ける可能性があると信頼できる合理的な根拠がある場合、拘束国は捕虜の安全を確保できる第三国を探すべきだ」と強調した。

先にウクライナで捕らえられた北朝鮮軍捕虜の一人は、韓国メディアとのインタビューで「難民申請をして韓国に行きたい」と述べ、亡命の意思を表明した。

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