
地下駐車場で駐車スペースを探していた運転手が床に置かれた高級バッグを誤って踏んでしまい、「自分が弁償しなければならないのか」と困惑している。
19日、YouTubeチャンネル「ハン・ムンチョルTV」に「地下駐車場の床に置かれていた高級バッグを踏んだ。女性が中に入っていたものまで全部弁償しろと言っているが、本当に払うべきか」というタイトルの動画が投稿された。
投稿者Aさんは光州(クァンジュ)広域市のある歯科医院の地下駐車場で起きた出来事について自身の無実を訴え、当時のドライブレコーダー映像を公開した。
映像には地下駐車場で駐車スペースを探していたAさんが女性が床に置いたペットボトルを拾い、車を避けるように横に移動する様子が映っていた。
Aさんは「床にはペットボトルとバッグがあった」とし、「女性がペットボトルだけを片付け、バッグはそのままにしていたことがドライブレコーダーの映像で確認できた」と説明した。
さらに「バッグの位置は駐車スペースの中ではなく、車両が走行する区域だった」とし、「女性は私の車が通る際、バッグを片付けることなく、ペットボトルだけを移動させ、何の制止もなかった。それなのに、高価なバッグと中に入っていたスマートフォンなどを弁償しろと言ってきた」と不満を述べた。そして「本当に弁償しなければならないのか知りたい」とアドバイスを求めた。
この映像を見たハン・ムンチョル弁護士は「床に置かれたバッグが運転手の目に入っただろうか?女性が手で合図をしていれば、運転手は進まなかったはずだ」と述べ、Aさんに過失はないと判断した。
ハン弁護士は「以前、これに似たケースで、寝転がっていた人を轢いて死亡させた事故があったが、1審では有罪だったものの、控訴審で無罪判決が下された」と過去の判例を引き合いに出した。
さらに「駐車場に防犯カメラがあれば、女性がバッグをなぜ、いつ置いたのか、不審な行動がなかったか調べるべきだ」と助言し、「たとえ女性がバッグを一時的に床に置いていたとしても、運転手に過失はないはずだ」と強調した。