暗号資産(仮想通貨・コイン)リップル(XRP)が最近、予想を上回る上昇傾向を示し、市場の注目を集めている。
仮想通貨専門メディア「ユートゥデイ」は20日(現地時間)、XRPの価格推移と専門家の分析を報じた。
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著名な暗号資産トレーダー、ドンアルト氏は当初、XRPが2ドル(約298円)~2.60ドル(約387円)の範囲で推移すると予想していたが、実際の価格はこの予想を素早く上回った。彼はこの動きを「完璧なチャート」と評価した。
ビットコインが依然として10万ドル(約1,490万円)の壁を突破できずに横ばいを続ける中、多くのアルトコインも二桁の下落率を記録している。
XRPも今年1月の最高値から20.25%下落したが、一部の専門家はこの調整を健全な市場動向と分析している。
専門家によれば、XRPの価格が比較的堅調を維持している理由は、ファンダメンタルズと技術的要因の二つに分類されるという。
米国証券取引委員会(SEC)は現在、複数のXRP ETF承認申請を審査中だ。XRP現物ETFが承認されれば、市場に大きな影響を与える可能性が高いとみられている。
実際、ブラジルでは最近、初のXRP ETFが承認されたことにより、機関投資家の関心がさらに高まると予想されている。
オンチェーンデータ分析会社サンティメント(Santiment)は、昨年12月初旬以降、10万XRP以上を保有するウォレット数が261増加したと報告した。
このような大口投資家によるXRPの継続的な買い集めは、長期的な上昇可能性を裏付ける要因となり得ると見られている。
さらに、XRPは単なる価格上昇にとどまらず、ビットコインに対しても強い動きを見せている。昨年11月11日以降、ビットコインに対するXRPの価格は297%上昇した。これは大半のアルトコインがビットコインに対して弱含みの状況にある中で、極めて印象的な実績といえる。
XRPの時価総額も直近24時間で6%増加し、過去1週間では9%上昇した。これは現在の暗号資産市場において、数少ない好材料の一つだと指摘されている。
専門家らは、こうした価格動向について「単なる短期的な変動ではなく、市場におけるポジショニングの変化や長期投資家の信頼増大を反映している」との見方を示した。