北朝鮮がロシアとウクライナが対峙するクルスク前線に追加兵力を派兵したことが27日に確認された。
韓国の国家情報院は同日、「北朝鮮軍が2月第1週から、クルスク前線に再投入された」と述べ、1〜2月に一部の追加派兵があったとみられると明かした。先にウクライナは、1月中旬クルスク前線から撤退していた北朝鮮軍が、7日から再投入されたと発表していた。韓国の情報当局も同様の見方をしているようだ。
北朝鮮は昨年の10月、1万1,000〜1万2,000人規模の兵力をロシアに派兵したが、そのうち今年の1月までに約4,000人が死傷したとされる。
全兵力の20〜30%が損失した場合、軍の再編が必要という一般的な軍事原則に従い、追加派兵が行われたとみられる。第2次派兵の規模は確認されていないが、最大3,000人との観測もある。
韓国の国防省と外務省も、北朝鮮軍の追加派兵の動向を注視している。合同参謀本部のイ・ソンジュン広報室長は同日の定例会見で、北朝鮮のロシアへの第2次派兵について「綿密に注視している」と述べた。
外務省のイ・ジェウン報道官も定例の記者会見で「懸念を持って主要国及び国内関係機関と緊密に情報を共有しながら関連動向を注視している」と語った。
北朝鮮は派兵の見返りとしてロシアから経済的・軍事的支援を受けているとみられる。戦場で死亡した北朝鮮兵の遺体は本国に送還されていないとされ、国内世論の悪化を懸念した措置との見方もある。