暗号資産（仮想通貨・コイン）市場は4日（米国時間）に大幅な変動により急落した。
ビットコイン（BTC）価格は、8万2,000ドル（約1,223万円）台まで後退し、イーサリアム（ETH）・リップル（XRP）・ソラナ（SOL）など主要なアルトコインも1日で14～20%下落した。
Coingapeなどは、今回の急落はドナルド・トランプ米大統領の仮想通貨準備金発表後に上昇した市場が再び調整を受ける過程で発生したと説明した。具体的には、全体的な流動性の減少と大規模な清算が重なった結果と見られる。
この日、世界の仮想通貨時価総額は2兆7,600億ドル（約411兆9,704億円）まで縮小し、1日で約10%減少した。
Coinglassによると、直近24時間の総清算額は10億ドル（約1,492億6,464万円）を超えたという。
この過程でビットコインと主要アルトコインの価格が大幅に下落した。
ビットコインはこの日の取引中に最安値8万2,467ドル（約1,230万9,407円）、最高値9万3,664ドル（約1,398万円）を記録した。
ビットコインの今回の下落は3億9,600万ドル（約591億1,312万円）規模の清算が発生した影響が大きかった。
イーサリアム価格もこの日2,004ドル（約29万円）まで下落した。24時間のイーサリアム関連の清算規模は、2億950万ドル（約312億7,322万円）に達した。
イーサリアムの市場占有率は9.1%に低下し、弱気の流れが続いた。
リップルもこの日2.23ドル（約332円）から2.82ドル（約420円）の間で取引され、24時間で6,280万ドル（約93億7,160万円）規模の清算が発生した。
ソラナは主要コインの中で最大の20%下落を記録した。取引中の最安値は134ドル（約1万9,996円）、最高値は170ドル（約2万5,370円）だった。ソラナ関連の清算規模は7,055万ドル（約105億2,857万円）程度だった。
ミームコイン市場も全体的な下落を免れなかった。
ドージコイン（DOGE）は15%下落し0.1917ドル（約28円）で取引され、シバイヌ（SHIB）は13%下落して0.00001260ドル（約0.0019円）を記録した。ペペコイン（PEPE）も18%急落し0.000006907ドル（約0.001円）まで下落した。
ミームコイン市場ではドージコインが2,000万ドル（約29億8,471万円）以上の清算を記録し、最も大きな影響を受けた。
投資家は、米シカゴ・マーカンタイル取引所（CME）先物市場の流動性状況と追加的な売り圧力を注視しており、今後の米連邦準備制度理事会（FRB）の金融政策が市場に与える影響も主要な変数として作用する見通しだ。