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2025年03月23日日曜日
ホームトレンド出勤しなければ…心臓発作で倒れた中国人サラリーマン、意識回復後に発した言葉が「仕事の呪縛」を物語る

出勤しなければ…心臓発作で倒れた中国人サラリーマン、意識回復後に発した言葉が「仕事の呪縛」を物語る

中国湖南省長沙の鉄道駅で心臓発作で倒れた40代男性が、意識を取り戻すなり「出勤しなければ」と言い出し、病院搬送を拒否した出来事が、多くの人に衝撃を与えている。

先月、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の報道によると、男性は列車を待っている最中に突然倒れたという。

駅職員と近隣病院の医師がすぐに応急処置を行い、約20分後に意識を回復。しかし、男性は目を覚ますとすぐに「出勤しなければ」と言い、病院への搬送と治療を拒否。この行動に周囲は驚きを隠せなかった。

現場に駆けつけた医師は、男性が頭部を打った可能性があると指摘し、精密検査が必要だと強く訴えた。

最終的に、医師の説得を受け入れた男性は救急車で病院へ搬送された。

この事件が話題になると、ネット上では「目覚めた瞬間に仕事のことを考えるなんてマジでキツい」「住宅ローンや子どもの教育費の負担がヤバいんだろうな」といった同情の声が続出した。

中国では長時間労働と職場ストレスによる過労死が絶えない。特に「996勤務」と呼ばれる過酷な勤務体系が、IT企業やスタートアップ業界でいまだに広がっている。「996勤務」とは、朝9時から夜9時まで週6日働く労働スタイルのことだ。

2021年、中国最高人民法院と人力資源社会保障部は、996勤務を違法と明確に規定し、残業時間の上限違反だとした。しかし、実際には今もこの制度は根絶されていない。

実際、2022年には上海で30代のITエンジニアがジョギング中に急死する事件が発生。彼は妊娠中の妻と月2万元(約42万円)の住宅ローンを残したまま亡くなった。

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