
体を洗うのが面倒だと感じている人なら注目すべき朗報が届いた。最近、そんな願いを叶える「人間洗濯機」が公開され、大きな話題を呼んでいる。
毎日新聞などの報道によると、4月13日に開幕する大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」展示の目玉となる「ミライ人間洗濯機」が3月23日、報道陣に初公開された。
ミライ人間洗濯機は1人用で、外観は卵型に近い。利用者は胸あたりまで水に浸かり、泡で洗浄される。頭上からも水が出る仕組みだ。最後は温風で乾燥まで行う。

この日、大阪府の吉村洋文知事がミライ人間洗濯機を実際に体験した。全身水着姿で機械に入った吉村知事が斜めに傾いた椅子に座ると、機械の蓋が閉まった。
すぐに機械の両側にある窓には白い湯気が充満した。内部から熱いお湯が噴き出したためだ。
風による乾燥が終わり、機械から出た吉村知事はすっきりとした表情を見せた。少し濡れた顔や髪はタオルで拭いた。「気持ちよく、リラックスできた」と笑顔で語った。
この機械は日本のシャワー部品メーカー「サイエンス」が開発した。利用者が座席に座ると、カプセル型の機械に水が満たされ、適温を自動で確認して作動を開始する。洗浄から乾燥まで約15分かかるという。

ミライ人間洗濯機は、1970年の大阪万博で初めて展示された三洋電機の人間洗濯機「ウルトラソニックバス」を進化させたものだ。サイエンスの青山恭明社長は、10歳の時に人間洗濯機を見て感動し、進化型シャワー機器の開発に取り組んだと説明した。
特にミライ人間洗濯機は「体だけでなく心も洗う」という目的で開発された。実際に機械に入ると、センサーが心拍数などを検知し、利用者の心身の状態に応じて映像や音楽を流す。
今後は人工知能(AI)を活用し、年齢、肌質、疲労度などを把握して、個々人に最適化する機能を追加する計画だ。