暗号資産(仮想通貨)ドージコイン(DOGE)がアルトコインの反発を先導し、注目を集めている。

26日、ドージコインは一時的に前日比10%以上の上昇を記録した。その後、若干の調整を経て、午後9時30分時点で約9%上昇の0.20ドル(約30円)となった。この日、一時10%を超える場面も見られた。取引量は24時間で26%増加し、20億2000万ドル(約3,048億5,974万円)に達した。
「U.Today」によると、この取引量の増加は市場の強い関心を反映しており、現在0.23ドル(約35円)突破を目指した数週間ぶりの高値更新の試みが続いているという。
今年に入り、ドージコインは0.4159ドル(約63円)まで上昇したが、その後調整局面に入り、価格変動が拡大した。今回に入ってからは0.20ドルの抵抗線を突破できずにいた。
しかし、最近になってオープンインタレスト(未決済約定残高)が着実に増加しており、今回の上昇はこれまで蓄積された買い圧力の結果である可能性が指摘されている。
急騰の背景は?
今回のドージコイン急騰の明確な要因はまだ特定されていない。ただし、最近ドージコイン関連のニュースが相次いで発表され、投資家の関心を引き付けている。
その一例として、ドージコイン財団(Dogecoin Foundation)傘下の組織「ハウス・オブ・ドージ(House of Doge)」が1,000万DOGEを購入し、ドージコインの準備金を構築したとの報道があった。
専門家らは、この動きがドージコインが単なるミームコインを超え、価値保存手段(reserve asset)としての地位を確立しつつあることを示唆しているとの見方が出ている。
アルトコインの今後の動向は、市場全体の雰囲気に左右されるとみられている。特に、ビットコイン(BTC)との相関関係が重要な役割を果たすと指摘されている。
現在、ビットコインは8万8000ドル(約1,328万円)前後で取引されており、市場全体に強気相場を形成している。こうした市場のポジティブな流れがドージコインにも波及しているようだ。
ドージコインの今後の方向性については、専門家の見解は分かれている。一部のアナリストはDOGEが1ドル(約151円)まで上昇する可能性があると予測しているが、現時点では確実な兆候は見られていない。
今回のドージコインの急騰が一時的な現象なのか、それとも新たな強気相場の前兆なのかについては、今後も議論が続くとみられる。