「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト（SCMP）」が24日に報じたところによると、中国人女性の王難（ワン・ナン）さんが新たな困難に向き合っている。
王さんは2019年、タイの国立公園で夫に34メートルの崖から突き落とされるという悲惨な事件に巻き込まれ、その後、懸命に回復と再出発に取り組んできた。しかし最近、体外受精で授かった息子に先天性心疾患が見つかり、再び深い絶望に直面しているという。
夫はギャンブルによる借金返済のため、王さんの財産を狙って犯行に及び、現在はタイで懲役33年の刑に服している。
事故当時、妊娠中だった王さんは17か所の骨折を負い、自然妊娠が不可能となった。それでも強い意志でリハビリに励み、日常生活を取り戻すまでに回復した。
この出来事をきっかけに、王さんは中国のネットユーザーの間で「不屈の象徴」として大きな注目を集めた。とくに、リハビリを終えた後に再びタイを訪れ、自身を救助した消防隊員たちに直接感謝の言葉を伝えた姿は、多くの人々に感動を与えた。
この行動は「中国人は恩を忘れない民族だ」と称えられ、多くの称賛の声が寄せられた。
その後、王さんは体外受精により昨年9月に男児を出産したが、最近になって息子に先天性心疾患が見つかり、再び困難に直面している。
先天性心疾患は軽度であれば日常生活に支障をきたさないこともあるが、重度の場合は命に関わる可能性もある。王さんの息子は現在、生後3カ月から手術とリハビリ治療を受けているという。
この知らせを受け、中国のネットユーザーからは「必ず幸せな日が来る」といった励ましのメッセージが送られており、王さんの歩みは今も多くの人々に勇気と希望を与え続けている。
絶望的な状況に直面しながらも決して諦めることなく、自らの人生に意味を見出そうとする姿勢を貫いたその強い意志と行動は多くの人々に深い感動を与え、彼女の揺るがぬ精神力は、今もなお多くの人々の模範となっている。
なお、先天性心疾患は早期発見と適切な治療により、健康的に成長できる可能性が高い。医療技術の進歩によって、多くの子どもたちが通常の生活を送れるようになっており、王さんの息子も継続的な治療とケアによって健やかな成長が期待されている。