
中国・上海のあるレストランが「音楽を聴き、牛乳を飲んで育った鶏」と称して半羽のチキンを約1万円で販売し、消費者から批判を浴びている。
今月24日(現地時間)、海外メディア「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」によると、この騒動は客がその料理を撮影し、SNSに投稿したことから始まった。
動画内で客は量の少ない鶏料理を見て価格に驚き、「本当に音楽を聴いて牛乳を飲んだ鶏なのか」と店員に尋ねている。
店員は、その鶏が希少品種の「ひまわり地鶏」で、クラシック音楽を聴きながら育ったと説明した。
この鶏は「三黄鶏」の一種で、ミシュランスターシェフに人気の高級鶏品種だ。実際、ひまわり地鶏は1kgあたり200元(約4,148円)以上で、一部のレストランでは1羽1,000元(約2万742円)以上で提供されている。
しかし地元メディアの取材に対し、養鶏場関係者は「鶏がクラシック音楽を聴くのは事実だが、牛乳を飲んで育ったわけではない」と明かした。これにより、レストラン側が虚偽情報を提供したとの疑惑が深まった。
動画の中の客は、高額な価格よりも、事実でない話を作り上げて客を欺くことのほうが問題だと指摘した。
この件が明るみに出ると、地元ネットユーザーは過剰な商法だとして店を非難した。