暗号資産（仮想通貨）市場において、リップル（XRP）の価格が再び下落傾向に転じる可能性が指摘されている。
2日（日本時間）、仮想通貨のテクニカルアナリストであるチャーティング・ガイ氏は、最近のXRPチャートに「ヘッド・アンド・ショルダーパターン」が形成されつつあると指摘。最悪の場合、XRP価格が1.15ドル（約169円）まで下落する可能性があると警告している。
ヘッド・アンド・ショルダーパターンは上昇トレンドが下降トレンドに転換する可能性を示す典型的な弱気反転シグナルだ。通常、左肩・頭・右肩の3つの山で構成されるが、現在のチャートでは右肩が二重になっている非対称な形状が確認されている。
チャーティング・ガイ氏はこの非典型的なパターンが必ずしも下落につながるかどうかについては懐疑的な見方を示しつつも、下落の可能性を排除できないと述べた。
このパターンが機能した場合、XRP価格はフィボナッチ・リトレースメントの0.618〜0.786の範囲に沿って、1.15ドルまで下落する可能性がある。この価格帯は技術的に「ゴールデンポケット」と呼ばれる重要な支持ゾーンであり、仮想通貨市場では反発が発生しやすい領域として知られている。
同氏はこれを最悪のシナリオとしながらも、大局的には上昇トレンド内での健全な調整である可能性も排除できないと分析した。
現在、XRPは日足ベースで2ドル（約294円）を支持線として維持している。これは短期的な上昇トレンドが依然として有効であることを示唆しており、今後の再開次第では高値と安値を切り上げる可能性もある。
最近の調整期間中、XRPは1.7〜1.9ドル（約250円～280円）の範囲で頻繁に下落を止め、反発を試みている。チャーティング・ガイ氏はこの領域を重要な反発ポイントとして注視している。
下落局面においては、1.19ドル（約175円）から始まり、最悪の場合0.91ドル（約134円）まで下落する可能性がある。一方で、上昇に転じた場合、2.27ドル（約334円）が第一次抵抗線となり、その後3.14〜3.32ドル（約462円～488円）の範囲が上限抵抗帯として機能すると予測される。この範囲は強い売り圧力が予想されるものの、上昇モメンタムが強い場合、突破する可能性もある。