
商取引の過程で知り合った人物と酒の席で、「中国人ではないか」と疑われ、凶器を振り回し殺害しようとした50代の男性に実刑判決が下された。
今月9日、法曹界によると、ソウル北部地裁第13刑事部(ナ・サンフン裁判官)は今月1日、殺人未遂容疑で起訴された50代の男性A被告に懲役3年6か月を言い渡した。
A被告は昨年9月15日、被害者Bの自宅で凶器を振り回し、彼の首などを刺した容疑を受けている。
二人は面識がなかったが、A被告がBにバイクの部品を販売したことがきっかけで知り合い、一緒に酒を飲んでいた。
会話の中で「中国のサイトで物を買うと安い」というA被告の発言に対し、Bが中国に否定的な感情を示したことで対立が生じた。
この過程でBがA被告に「中国人ではないか」と疑いをかけ口論となり、A被告がBに凶器を振り回す事態に発展した。Bは急いで部屋に逃げ込み、ドアを施錠したため、大事には至らなかったという。
A被告は当時泥酔状態で心神耗弱の状態にあり、Bを殺害する意図はなかったと主張したが、裁判所はこれを認めなかった。
裁判所は「会話の内容を比較的明確に記憶していることなどから、判断力や行動の制御に問題があったとは見受けられない」とし、「被害者との口論があったという理由だけで、首などを刺して命を奪おうとしたことは、極めて悪質である」と指摘した。
さらに、被告人が犯行を認め反省している点などを量刑に考慮したと付け加えた。