棺を動かした瞬間に崩れ落ちた地面…修羅場と化した最期
「死者の呪い」にでもかかったのだろうか。故人を見送る最後の瞬間、思いがけない事故で修羅場と化した。
8日(現地時間)、「ザ・サン」など海外メディアは、先月21日に米国フィラデルフィアのグリーンマウント墓地で起きた奇妙な事故を報じた。
この日は故ベンジャミン・アビレス氏の葬儀最終日だった。運搬者たちは、故人の棺を霊柩車から出し、用意された墓穴にゆっくりと降ろそうとしていた。

その時、突如地面が陥没し、運搬者たちは棺もろとも土砂の中に転落してしまった。
この悲惨な瞬間は、現場にいた遺族のカメラに収められた。運搬者の一部は棺の下敷きになって全身泥まみれとなり、足や手、腰を負傷する者が相次いだ。最も重傷を負ったのは、故人の息子であるベンジャミン・ジュニア氏だった。
現場にいた故人の義理の娘マリベル・ロドリゲス氏は、ABC6とのインタビューで「あの瞬間は本当に恐ろしかった。彼の息子であるベンジャミンは棺の下敷きになって顔まで泥まみれになり、気を失ってしまった」と語った。
この事故を目撃した人々は、「死者の呪いではないか」「生前の恨みが晴れなかったのか」「遺族の中に故人に対して何か悪いことをした者がいるに違いない」など、様々な憶測を口にした。
しかし、遺族は葬儀場と墓地側を強く非難している。棺の下に設置されていた木製の支持構造が崩壊したことによる事故であり、その構造物が老朽化し、適切な安全点検なしに使用されていたためだ。
マリベル氏は「木材は水を吸って完全に濡れており、全体が揺れていた。心からの謝罪とともに、葬儀が妨げられたことへの補償も必要だ」と主張した。
幸い重傷者は出ず、病院に搬送された運搬者全員が、現在回復中である。