
日本のアイドルグループのメンバーが、4年間にわたり飛行機で4時間をかけて大学に通い、卒業を果たしたことが明らかになり、今になって注目を集めている。
21日、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、日本の人気ガールズグループ「櫻坂46」のメンバー・中嶋優月さんは、芸能活動のため地元福岡県から約1,000km離れた東京で生活しているという。
それでも彼女は、中学生の頃から志望していた北九州市立大学に進学し、多忙なスケジュールの中でも学業をあきらめなかった。
SCMPが紹介した中嶋さんのYouTubeチャンネルによると、彼女は朝5時30分に起床し、30分ほどでメイクを済ませた後、午前6時頃に羽田空港へ向かっていたという。
羽田空港から北九州空港までは約1時間30分かかり、中嶋さんはその時間を活用して機内で勉強や課題に取り組んでいたという。
午前9時30分頃、北九州空港に到着した後はタクシーなどを利用して大学へ向かった。1日にかかる交通費は平均で約3万円にのぼったという。
授業が終わると再び東京に戻り、本業であるアイドル活動に励んだ。夜にはダンスやボーカルトレーニングも欠かさなかったとされている。
中嶋さんはこのような生活を4年間続け、ついに卒業証書を手にした。
彼女は学生生活をこれまで公にしていなかったが、卒業を機に初めて明かした。その理由について「卒業が人生の大事な節目であり、そのタイミングで共有するのがふさわしいと思った」と語っている。
さらに「夢があるなら、どんなに大変そうでも勇気を持って挑戦してほしい」とし「夢を追いかけるそのすべての瞬間が、人生でかけがえのない思い出になるはず」と付け加えた。