美人弁護士、生活苦でライブ配信活動に… 法曹界で倫理問題提起
昨年4月、中国・上海で美人弁護士が生活苦を理由にライブ配信者として活動し、物議を醸した。
当時38歳の既婚女性弁護士シャオビンシン(小冰心)は、同僚によってライブ配信活動が発覚し、中国国内の法曹界で倫理観や弁護士の副業に関する議論を巻き起こした。

シャオビンシンは主に法律相談の配信を行っていたが、視聴者からの投げ銭に対する返礼として踊ったり、露出行為をしたりして批判を浴びた。
彼女は当時、中国のウェブメディア「バスティーユポスト」のインタビューで「月収5000元(約9万5,938円)では上海での生活が厳しく、月収2万元(約38万3,753円)を稼ぐ配信活動の方がましだ」と主張した。
この事件は、中国の法曹界における経済的な問題と職業倫理の葛藤を浮き彫りにし、論争とともに注目を集めた。
法曹界の反応と対応
シャオビンシンが所属していた法律事務所は、この事件に懸念を表明し、彼女に対して厳しいアドバイスと指導を行ったと明かした。ただし、一部メディアが報じた除名の噂は事実無根だと否定した。
中国弁護士協会は今回の事件を機に、弁護士の副業に関する倫理指針を強化した。

引用:bilibili
協会の広報担当者は「弁護士は法律サービス提供者として社会的信頼を維持すべきであり、副業が弁護士としてのイメージや信頼性を損なってはならない」と述べた。
シャオビンシンは今回の事件について、「自分の言動がこれほど大きな論争を引き起こすとは思わなかった。今後はより慎重に行動する」と謝罪し、その後ライブ配信活動を中止したとされる。
この事件は、デジタル時代における専門職業従事者のオンライン活動と職業倫理のバランス、そして大都市で生活する若手専門職業従事者が直面する経済的困難について社会的議論を喚起した。また、SNSやライブ配信が普及した時代において、個人のオンライン活動が職業的評判に及ぼす影響への警鐘を鳴らした。