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2025年04月23日水曜日
ホームニュース習近平が「最側近”を粛清か」!?中国軍「影の実力者」、突然の失踪40日が意味するもの

習近平が「最側近”を粛清か」!?中国軍「影の実力者」、突然の失踪40日が意味するもの

中国軍ナンバー・ツーが40日間姿を消す…反腐敗容疑で粛清か

引用:Shutterstock*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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中国軍ナンバー・ツーの何衛東(68)中央軍事委員会副主席が、今年3月11日の全国人民代表大会(全人代)閉幕後、公の場から姿を消し、粛清説が浮上している。昨年11月に中国軍序列5位の苗華中央軍事委員会委員兼政治工作部主任が規律違反で停職中と発表されてから5か月後のことだ。

20日(現地時間)、フィナンシャル・タイムズ(FT)などは、何副主席が最近数週間で職を解かれたと報道した。複数の情報筋は、何副主席が汚職容疑で追放されたと伝えた。別の情報筋は、彼が当局に拘束され取り調べを受けていると付け加えた。

何副主席は先月14日、北京で開かれた「反国家分裂法」実施20 周年座談会を欠席。中国軍幹部が出席した今月2日の植樹祭にも姿を見せなかった。8日には習近平国家主席が主宰した中央周辺工作会議にも不参加だった。共産党最高指導部である中央政治局24名の政治局員の中で、何副主席だけが欠席した。

何衛東は張又侠副主席とともに習主席を補佐する中国軍最高幹部だ。1967年の賀竜副主席以来初めて、現役軍人出身の軍事委員会副主席の粛清となる。

何衛東は台湾侵攻作戦を担う東部戦区司令官出身で、習主席が両岸関係(中国と台湾)紛争を見据えて抜擢したとの見方があった。李尚福元国防相や秦剛元外相、苗華軍事委員同様、習主席が3期目に入り異例の登用をした人物だ。

何衛東の粛清説は3月中旬からSNSで広まったが、真偽の確認は困難だった。病気治療などで公の場に出られないのではとの見方もあったが、失踪期間が1か月を超え、粛清説に信憑性が増している。

失脚の理由として汚職問題が取り沙汰されている。中華圏のSNSでは「北京や江蘇省などの不動産購入資金の出所を追及されている」との情報が流れた。習主席の信頼が厚かったとされるが、彼もまた中国軍に蔓延る汚職問題から逃れられなかった。

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