今週の暗号資産市場は力強い上昇を見せ、投資家の期待を一段と高めた。

27日の「コインゲイプ」の報告によると、ビットコイン(BTC)価格は今週約10%上昇し、9万4,000ドル(約1,350万752円)付近で取引を終えた。イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、リップル(XRP)などの主要アルトコインも軒並み上昇した。
今回のビットコイン上昇は、複数の好材料が重なった結果とみられる。
特に注目されたのは、日本のメタプラネット(Metaplanet)が今週ビットコイン330個を追加購入したこと、そして世界的ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が、ビットコイン価格は今年18万ドル(約2,585万2,505円)から20万ドル(約2,872万円)に達すると予測し、市場に強い期待感をもたらしたことだ。
コイングラスのデータによると、ビットコイン先物の未決済建玉は今週末時点で640億ドル(約9兆1,920億199万円)を超えた。米国でのビットコイン現物ETF商品への資金流入も30億ドル(約4,308億7,509万円)に達しており、ビットコインに対する市場の関心が大幅に高まっていることを示している。

アルトコイン市場もビットコインに劣らぬ注目を集めた。イーサリアム価格は今週11%以上上昇し、1,800ドル(約25万8,525円)付近で取引を終えた。大口投資家による1億ドル(約143億6,250万3,116円)相当のイーサリアム買い付けが主な上昇要因であると分析されている。
また、ソラナは約4%上昇して146ドル(約2万969円)、リップルも4%超の上昇で2.16ドル(約310円)を記録した。
ミームコイン市場も活況を呈した。ドージコイン(DOGE)、シバイヌ(SHIB)、ペペ(PEPE)はいずれも12%から21%という高い週間上昇率を達成した。
市場関係者によれば、特にドナルド・トランプ米大統領が一部関税の追加延期の可能性に言及したことが、世界市場にポジティブな影響を与え、暗号資産市場全体の投資心理も改善したとみられる。