最近、健康と美食を両立させた料理として、「チーズ詰めエリンギ」が大きな人気を集めている。
エリンギに香ばしいチーズを加えることで風味が引き立ち、健康に良い成分も摂取できるのがその魅力だ。
作り方はとっても簡単だが、仕上がりは高級レストランに負けないくらいの一品だ。エリンギの価格が気になる場合は、エリンギに代用するのも良い。
まず、用意する材料は、新鮮なエリンギ、モッツァレラチーズ(お好みでゴルゴンゾーラ、ブリーチーズなど)、少量のオリーブオイル、塩、胡椒。
エリンギは丁寧に洗い、根元を少し切り落とす。エリンギの中身をくり抜き、そこにチーズを詰める。この時、チーズを詰めすぎないのがコツ。

チーズを詰めたエリンギにオリーブオイルを少し垂らし、塩と胡椒で軽く味を整える。180度に予熱したオーブンで約10分焼けば完成。チーズが柔らかく溶け、エリンギの香りが広がり、香ばしく濃厚な風味を楽しめる。オーブンがない場合は、エアフライヤーや蓋付きのフライパンを使って、弱火でじっくり焼くのも方法だ。
チーズ詰めエリンギは味だけでなく、健康面でも優れた効果があるという。
エリンギには、タンパク質と食物繊維が豊富に含まれており、中でも「ベータグルカン」という成分は免疫力強化に役立つ。また、各種ミネラルやビタミンDも含有し、骨の健康やエネルギー代謝をサポートしてくれる。エリンギ特有の「エルゴチオネイン」は強力な抗酸化成分も含まれており、細胞の損傷を防ぎ、老化予防にも効果的だとされる。この成分は特にストレスによる身体のダメージを軽減し、慢性疾患の予防にも役立つ。
一方、チーズにはカルシウムとタンパク質が豊富で、骨の強化や筋肉維持に役立つ。特にチーズに含まれる脂肪とタンパク質は、エリンギの水溶性栄養素の吸収を促進する。ただし、塩分と脂肪含有量が高いため、1日の摂取量に注意が必要となるが、量の調節や減塩チーズを選ぶと安心して楽しむことができる。

さらに、様々なアレンジも可能だ。例えば、チーズだけでなく、刻んだナッツやハーブを一緒に詰めると、香ばしさと香りがより引き立つ。クルミ、アーモンド、松の実などのナッツは食感と栄養をプラスし、タイム、ローズマリー、バジルなどのハーブは香りを豊かにする。また、エリンギの中にトリュフオイルを少量垂らしたり、パルミジャーノ・レッジャーノチーズを削り入れると、高級感のある味わいになる。
より満足感のある食事にしたい場合は、チーズを詰めて焼いたエリンギをサラダやステーキに添えるのもおすすめ。新鮮なルッコラやベビーリーフの上に載せ、オリーブオイルとバルサミコ酢をかければ、栄養バランスの取れた一皿になる。
エリンギは熱に弱いため、長時間の加熱は避け、できるだけ短時間で焼くか蒸すことで、風味と栄養を保つことができる。また、エリンギは香りが強い食材なので、調味料は控えめにし、素材本来の味を生かすことが料理のポイントとなる。