
韓国・慶尚北道(キョンサンブクド)の浦項(ポハン)市で、別れを告げた交際相手の女性に対し暴行を加えた30代の男が逮捕・拘束された。
28日、韓国メディア「Newsis」によると、A被告(37)は今月21日午後11時45分頃、浦項市北区上元洞(サンウォンドン)の路上で、交際相手の女性B氏(21)に別れを告げられ、約20分間にわたって激しい暴行を加えたという。そして、意識を失って倒れたB氏をさらに足で踏みつけた上、近くのモーテル6階に連れて行き、監禁した。
A被告は暴行中、B氏に「お前を殺して刑務所に行ってやる」などと脅迫し、B氏の母親には「お母さん、一発殴りました。俺は何が悪かったのか分かりません」といった内容のメッセージを送ったと伝えられている。
B氏はA被告が一時席を外した隙に廊下へ逃げ出し、別の客室の人に「助けてください」と助けを求め、身を隠した。その後、A被告は通報を受けて現場に駆けつけた警察によってその場で逮捕されたという。浦項北部警察署は24日、A被告を特殊傷害および監禁容疑で逮捕し、検察に送致した。
B氏の家族によると、A被告は以前からB氏に常習的に暴力を振るい、「ガスライティング」を行いながら生活費の支援を受ける一方、B氏名義で銀行口座や携帯電話を開設し、闇ブローカーに販売したという。水産物の卸売業を営むB氏は、A被告に貸した口座が原因で、現在は事業用・個人用いずれの口座も利用停止状態にあるという。
また、B氏は顔面の頬骨を骨折し、全治6週間の診断を受け、手術を控えている。B氏の母親は「もしモーテルの6階に人がいなかったら、娘はもうこの世にいなかっただろう」とし、「当時、娘が感じた恐怖を思うと絶対に許せない」と怒りを露わにした。A被告は以前にもB氏に対する暴力事件で警察に通報されていたが、B氏の寛大な措置により事件が不問に付された経緯があるという。