北朝鮮が大量の汚物風船を韓国に向けて飛ばしているが、江原道春川市(カンウォン道チュンチョン市)で汚物風船が原因とみられる山火事が発生した。
11日、江原道消防本部などによると、前日の午後4時30分頃、江原道春川市の山林で山火事が発生したという通報を受け、消防隊員230人余りが出動した。消防当局の迅速な対応もあり、火災は20分ほどで鎮火されたという。
この山火事により約66平方メートルの森林が焼失したが、幸いにも人的被害はなかった。
消防当局は、火災現場で北朝鮮から飛来した汚物風船を発見した。また、風船がある場所のすぐ下から出火したことを根拠に、汚物風船が山火事の原因であると推定した。
山火事発生後、江原道のキム・ジンテ知事は声明を通じて「道民の生命と安全を脅かすテロ行為だ」と非難した。
彼は「汚物風船が汚物をまき散らすだけでなく、『火災風船』いわば『テロ風船』にまで深刻化した。今回は山火事の被害も比較的抑えることができたが、火が広がりやすい場所や人口密集地に落ちた場合を考えると非常に恐ろしい」と憤慨した。
一方、大韓民国合同参謀本部によれば、8日から現在まで、ソウルや江原道など全国各地で確認された北朝鮮からの汚物風船の数はおよそ1,300個にまで増えている。