ギャングスターラッパーであり、世界的に有名なスヌープ・ドッグが、陸上200mのデモンストレーションマッチで34秒44を記録した。米「CNN」は、26日(以下日本時間)「スヌープ・ドッグは、ラップでレコーディングすることにより慣れていると思うが、陸上トラックでも素晴らしい走りっぷりを見せた」と報じた。
スヌープ・ドッグは24日、アメリカのオレゴン州ユージーンにあるヘイワード・フィールドで開催された2024年パリオリンピックのアメリカ陸上代表選手選考会に参加した。彼はこの日、トリニダード・トバゴ出身でオリンピックメダリストでもあるアト・ボルドンと、全米大学体育協会(NCAA)の200m優勝者であるウォーレス・スピアモンと共にデモンストレーションマッチを行なった。
1971年生まれのスヌープ・ドッグは今年で52歳である。彼はレースを終えた後、CNNとのインタビューを通じて「悪くない。この年齢でこの記録を出せたことに満足している」と語った。
彼はパリオリンピックの現場にも足を運ぶ予定だ。NBC放送が、司会者のマイク・ティリコと共にスヌープ・ドッグをパリに派遣する。
スヌープ・ドッグはこの日のデモンストレーションマッチを終えてから、男子3000m障害を自ら取材し、放送中継にも参加した。NBCは公式SNSアカウントのうちの一つである「X」(旧ツイッター)を通じて「スヌープ・ドッグは私たちが望むコンテンツを提供した」と称賛した。
彼も「X」に「今週末は本当に楽しかった」と書き込み、「世界的な選手たちを尊敬している。パリで会いましょう」という内容を投稿した。スヌープ・ドッグの本名はカルビン・コルドザー・ブローダス・ジュニアで、高校時代にはロングビーチ地域のギャング団として活動していた「悪党」だったという。
その後、彼はラップグループN. W. Aのメンバーだったドクター・ドレーにスカウトされ、ラッパーとしての生活を始めた。1993年にドレーが全曲をプロデュースしたデビューアルバム『Doggystyle』でビルボードチャート1位を獲得し、成功への道を歩み始めた。ラッパー以外にも、俳優やプロデューサーとして活動している。