過去に素行不良で様々な問題行動を起こし、保護観察を受けている10代の少女が保護観察期間を延長して欲しいと、裁判官に自ら要望した話が伝えられ話題となっている。
1日、法務部・議政府(ウィジョンブ)遵法支援センター(議政府保護監察所)によると、18歳の少女Aは飲酒などの問題行動を起こして、2022年に保護観察2年の処分を受けていたという。
しかし、少女Aは保護観察の解除日が近づく中、驚きの行動を取った。なんと、保護観察期間の延長を望む手紙を直筆し、自ら議政府地裁に送ったのだ。
手紙には「(保護観察期間を過ごして)私自身が成長し変化したことを自ら感じることができている。以前は勉強にもまったく関心がなく、進路や将来に対する希望もなかった私が、今は高等学校卒業程度認定試験に合格し、なりたい職業もできた」と書かれていた。
そして、「次の挑戦では自分が望む点数を獲得し大学に進学したい。それが、私が青少年の間に達成したい残りの目標だ」とつづった少女Aは「保護観察が1年間延長されたら、大学入学のため高等学校卒業程度認定試験の2次試験を受け、同時にアルバイトをして生計を立てながら、未来の準備を一生懸命にして、より成熟した姿を見せられるようにする」と決意を語った。
保護観察により自由な活動は制約されてしまうが、彼女はむしろ、この期間を通じて安定した環境に身を置くことができるようになった。
この手紙を受け取った議政府地裁は、彼女の保護観察期間を1年間延長することを決定した。議政府地裁の関係者は「保護観察中の指導・監督を通じて、過去に過ちを起こした青少年たちが様々な体験により反省し、健全な大人に成長できるように、今後も様々な支援と最善を尽くしていく」と話した。
一方、少女Aは両親不在の複雑な家庭環境で成長する中、不良青少年たちと付き合うようになり、家出や飲酒などの問題行動を起こしたという。