9名の尊い命が失われ韓国中を悲しみに包んだソウル市の市庁駅で発生した自動車による大規模な人身事故だが、加害者の車のブラックボックスには加害者とその妻の叫び声しか収録されていないことが明らかになった。加害者が主張する事故原因「急発進」と関連した会話は確認されなかった。
3日、警察によると、警察は市庁駅で発生した人身事故の加害者であるAの車に搭載されたブラックボックスの映像を確認した。
当時、運転中にAとその妻が「あっ、あっ…」と悲鳴をあげたことが確認された。自動車事故の専門家として知られるハン・ムンチョル弁護士は、2日、自身のYouTubeチャンネルで「急発進かどうかを判断するためには、車内の音声が収録されたブラックボックス映像の検証が重要だ」とし、音声内容の重要性を強調していた。
音声には当時の状況が鮮明にわかる状況が収録されなければならないが、警察は今回確認された内容だけでは急発進かどうか判断するのは困難だという見解だ。
警察は、イベントデータレコーダー（車両事故記録装置）の分析、当時の周辺の防犯カメラ映像、Aへの取り調べなどを通じて事故原因の特定にあたる方針だ。
警察関係者は「イベントデータレコーダーの分析には通常1〜2ヶ月程度かかる」とし、「イベントデータレコーダーのデータと当時の状況を総合して分析する」と述べた。