韓国・仁川のあるホテルで、誤って客にマスターキーを渡してしまったことにより、その客が隣の部屋に侵入するという事件が発生した。被害に遭った部屋の客は全裸の状態で寝ていたとし、精神的衝撃を訴えている。
15日、JTBC『事件班長(韓国語原題)』によると、情報提供者Aさんは4月中旬、妻と一緒に仁川市中区のあるホテルに宿泊したという。
しかし宿泊した翌朝、突然部屋のドアが開き、見知らぬ男性が入ってきたとのことだ。この男性は、夫婦が寝ていたベッドに近づき、約7秒間立った後立ち去ったと報じられている。
Aさんは「朝、ドアが開くような音が聞こえた。違和感を感じ、目を開けてみたところ、知らない男性が僕たちのことを見ていた」とし、「驚いて誰だと尋ねると『ドアが開いたから入ってみた』と言い、すぐに立ち去った」と当時の状況を説明した。
Aさんは「当時、服を身にまとっていない状態で寝ていた」とし、「服を着てフロントに行き、抗議した」と明らかにした。
ホテル側は、「ホテルには外部の委託会社の従業員も出入りしているため、外部企業の従業員が掃除をしようと入ったのではないか」とし、「お詫びに食事サービスを提供する」と言って、Aさんをなだめたという。
しかし、警察が現場調査を行い、防犯カメラの映像を確認したところ、侵入者がAさんの部屋から出て隣の部屋に入る様子が映し出されていた。
パク・ジフン弁護士は「なぜ隣の部屋の客がマスターキーを持っているのかが問題だ。確認結果、隣の部屋の客が朝、出入りする過程で自身の部屋に入れなくなり、フロントに言いに行ったところ、マスターキーを渡されたことが明らかになった」と説明した。
警察は、ホテル側の過失による事件で、犯罪の疑いがないと判断し、立件前の捜査を終了した。
しかし、Aさんの妻は衝撃を受けたことにより精神科治療を受けており、ホテル側は謝罪および精神的な損害賠償を保障することを明らかにした。