韓国で、高層マンションの24階から窓の外に甥のBを投げ落とし死に至らしめた40代の伯母Aに対し、検察が懲役20年を求刑した。
18日、韓国メディア「The Fact」などによると、検察は最近、大邱(テグ)地裁西部支部刑事1部(ド・ジョンウォン裁判長)の審理で開かれた結審公判で、Aに懲役20年を宣告するよう裁判部に要求したと伝えた。
Aは今年の5月8日午後6時35分頃、母親とともに大邱にいる兄弟夫婦の家を訪問し、アパートの24階から生後11か月のBを窓の外に投げ落とし、死に至らしめた容疑で裁判にかけられた。
反社会性パーソナリティ障害(サイコパス)、うつ病で入院治療を受けたことがあるAは、家族が甥を苦しめて殺すという妄想に陥った。これにより、みじめに生きていくことのないよう殺害することを決心し、凶器を準備して両親と兄弟夫婦の家に向かったという。
彼女はBを世話をしていた母親が席を離れたのを機に、部屋のカギを閉め犯行に至った。
検察は裁判所に「弱い立場にある被害者を犯行の対象に選び、冷静かつ計画的に犯行を行った」こと、「被害者Bの母親が厳罰を求めている点、また他の被害者が発生する可能性が高い点を考慮してほしい」と求めた。