伊スーパーカーブランドのフェラーリは、ブランド初となる電気自動車の公開を控え、道路走行テストを行うなど準備を進めている。テストが終わり次第、生産の準備に入る予定で、来年から新たに設けられる環境にやさしいエコカー専用ラインを通じて生産を本格化させる計画だ。
20日、業界によるとフェラーリは最近、ブランド初となる電気自動車の道路テストを開始した。来年の公式発売を前に、準備が進められている。該当プロトタイプモデルは、すでに一般道路で数千キロメートル走行したと伝えられている。
フェラーリ初の電気自動車は、来年1月、フェラーリが新たに設けた電気自動車専用工場で生産される予定である。4ドア4人乗りのスポーツカー「プロサンゲ」とフェラーリ初のプラグインハイブリッド(PHEV)モデル「SF90ストラダーレ」に続く3番目のモデルとなる。
同工場は、フェラーリが本社を構えるイタリア北部のマラネッロにあり、ブランドの電動化戦略に基づき再生可能エネルギーで運営される。電気自動車のバッテリーや電気モーター、インバーターなどの電気自動車部品の生産も担当している。現在、電気自動車の生産ラインが整備されているという。
フェラーリ初となる電気自動車の価格は、最低でも50万ドル(約7829万円)に達する見込みである。オプション価格を含めると、実際の価格はさらに高く設定されると考えられる。
フェラーリは、すでに2台目の電気自動車の開発にも着手している。フェラーリは4カ年(2022~2026)戦略に基づき、2025年に初となる純電気自動車を発売した後、2026年までに全生産台数に対するハイブリッド・電気自動車の比率を60%まで引き上げる方針である。さらに2030年には、電動化モデルの比率を80%まで拡大する計画である。