ある女性が頻繁にストーカー行為を受けていたが、犯人は面識のない男たちで、なんと上の階に住む女と関連がある男たちによる犯行だったことが判明し、深刻な被害状況を訴えている。
22日、韓国で放送された時事番組『事件班長』によると、Aさんは昨春から最近まで、上の階に住む女のせいで面識もない男から何度もストーカー行為を受けていた。
Aさんは「3年前にこのマンションに引っ越してきた。それまで特に問題はなかったが、昨年の春、深夜に突然誰かが外でドアロックのパスワードを解除しようと何度も入力し、ドアノブを掴んでドアを開けようとする音が聞こえた。一人暮らしのため恐怖感でいっぱいだった」と話した。
問題はこれが偶然起こった出来事ではなく忘れた頃に何度も繰り返されたことである。このマンションには防犯カメラが設置されておらず、どんな人物か確認する方法がなかった。
結局、Aさんは自費で50万ウォン(約55,000円)をかけて防犯カメラを設置し、防犯カメラの映像を確認した結果、Aさんとはまったく面識のない男がこのような行為をしている事実が判明した。
すぐに警察に通報したAさんは事件の顛末を知ることになった。
男は上の階に住む女が付き合っていた男なのだが、彼女に対する執着が強かったため、女は自宅の代わりにAさんの住んでいる家を教えたそうだ。
例えば、ストーカーがAさんの家の前に飲み物を差し入れると、2時間後に上の階の女が降りてきてそれを持って行く様子も防犯カメラに映っていたという。
結局、Aさんは1月に上の階の女性と対面し、「毎晩訪れるストーカーのせいで50万ウォンもかけて防犯カメラを設置した」と訴えたところ、上の階の女は「ごめんなさい。とても怖くてあなたの部屋を教えてしまった。告訴を取り下げてほしい」と言いながら30万ウォン(約33,000円)を渡してきたという。
それから6ヶ月ほどが経過した今月1日から、また見知らぬ男性がAさんの家を訪れるようになった。
この男性は内部の気配を探るようにドアに耳を当てながらドアの前に立っていたり、宅配ボックスをあさって携帯電話で撮影したりしていた。1日に2回以上やってくることもあった。
警察はAさんにまず保護センターに滞在することをすすめ、2日後に問題の男を逮捕した。
Aさんは警察の捜査で男と直接対面したが、男が「私が探している女性は彼女(Aさん)ではない」と話し、この男も上の階の女性の部屋を訪ねようとしていたのだ。
我慢の限界に達したAさんは上の階の女に引っ越してほしいと頼んだが、拒否された。そのため、「逆に私に引っ越せというなら、引っ越し費用を出してほしい」というAさんの提案にも、「30万ウォンを渡したじゃないか。常習犯ね。私も男たちの被害者だ」と主張した。
上の階の女は『事件班長』に「本当の被害者は私だ。怖くて眠れない。男たちに別の家の住所を教えたことはない」と反論した。
Aさんは「家を訪ねてきた男性に対する処罰は望んでいない。上の階の女のせいで精神的に苦痛を受けている」と訴えた。