韓国の浦港市(ポハン市)にある刑務所で労役の刑期が残っている受刑者を早期出所させる誤りがあった。
29日、MBCの報道によると、受刑者Aは、昨年5月、自動車管理法違反などで罰金刑を宣告された。それに対し、彼は罰金390万ウォン(約43万4000円)の代わりに1日10万ウォン(約1万1000円)の労役を選び、今月初めに浦港刑務所に収監された。刑期は8月16日までの39日間だった。
しかし、浦港刑務所側は22日、Aを釈放した。刑期の3分の2が残っている時点だった。
Aはおかしいと何度も確認を求めたが、刑務所側は出所すればいいという言葉を繰り返すだけだったという。
出所後も疑問が残っていたAは検察に問い合わせた。すると、釈放は誤りであり、残りの罰金を支払わないと指名手配されるという返答が返ってきた。
Aは刑務所に抗議し、刑務所側は手続きに誤りがあったことを認めた。その上、面会を何度も要求し、Aがこれを拒否するとAの家族や知人にまで連絡を取った。
これにAが再度抗議すると、刑務所側は罰金の支払いを済ませた後、メディアへの情報提供を撤回するよう誘導を試みたという。
この対応が話題になると、浦港刑務所は「コンピュータシステムへの入力漏れがあり、Aの労役3件のうち2件が未執行のまま出所させることになった」と経緯を説明した。