レイチェル・ゼグラー「白雪姫の名前は、肌の色に関係ない」
ディズニーの実写映画『白雪姫』の主演を務める女優レイチェル・ゼグラーの発言が話題となっている。
今月3日(現地時間)、アメリカのエンタメメディア「エンターテインメント・ウィークリー(EW)」は、ディズニーの実写映画『白雪姫』に出演する2人の俳優、レイチェル・ゼグラー(23)とガル・ガドット(39)のインタビューを公開した。
インタビューでゼグラーは、1937年のディズニーのクラシックアニメ映画に登場する白雪姫のキャラクターを含む過去の白雪姫と、自身が演じる白雪姫がどのように異なるのかについて説明した。
ゼグラーは、2025年の実写版白雪姫について「歴史に伝わる白雪姫の別のバージョンで、白雪姫が赤ん坊だったとき、吹雪の中で生き延びたという物語を描いている」と説明した。
続けて「その吹雪で生き残った赤ん坊の回復力を思い出させるため、王と王妃が白雪姫という名前を付けることに決めた」と述べ、「私たちの映画の重要なポイントの1つは、すべての若い女性や若者が、自分がどれほど強い存在かを忘れないようにすることだ」と語った。
ディズニーのクラシックアニメ『白雪姫』は、いくつかの白雪姫にまつわる民話を扱った童話の中で、1812年のグリム兄弟の童話からインスパイアされて誕生した作品であり、「雪のように白い肌、血のように赤い唇、黒檀のように黒い髪を持つ」娘を産んだ女王が、白雪姫という名前を付けて亡くなるという内容が描かれている。
ゼグラーは「しかし、白雪姫のより古い民話には、主人公の肌の色ではなく、主に母と娘の関係について描かれた内容が多い」と強調した。
コロンビア系の母とポーランド系の父のもとに生まれたゼグラーは、2021年に白雪姫にキャスティングされ、それに対し原作アニメのファンから反発を受けている。
ゼグラーはキャスティング発表の数時間後、SNSに「はい、私は白雪姫です。しかし、役のために肌を白くすることはありません」と投稿したが、すぐに削除した。
彼女は、1997年のTV映画『シンデレラ』で、黒人歌手で女優のブランディが初めてシンデレラを演じた姿を見て感激した記憶を振り返った。
ゼグラーは「私はシンデレラを見て育った。もちろん、アニメも見た。しかし、子供の心はとても素晴らしいもので、『そう、これがシンデレラだ』と思える。しかし、1950年代のアニメに登場する金髪で青い目をした青いドレスのシンデレラもシンデレラであり、ヒラリー・ダフも映画『シンデレラ・ストーリー』でシンデレラを演じている。幼い頃にそういったことを理解できた」と述べた。
ディズニー実写映画『白雪姫』
2025年3月公開予定
ゼグラーはまた別のインタビューで「現実的に言うと、このアニメは85年前に制作されたため、女性の権力の役割や女性が社会でどのような役割にふさわしいかという考え方は非常に時代遅れであることは事実である。だからこそ、白雪姫を再構成するにあたり、最も公正で素晴らしいリーダーになれるかどうかを意味する『最も公正な者』に関する物語となった。ロマンスは物語の一部であり続けるが、全体の物語ではない」と語った。
ゼグラーは「誰かを閉じ込めて『愛を求めるなら働いてはいけない』と言いたくない。また『働きたいなら家族を持ってはいけない』とも言いたくない。それが事実ではないからだ」と付け加えた。
レイチェル・ゼグラーが熱演するディズニー実写映画『白雪姫』は2025年3月に公開予定だ。