バンド「ワン・ダイレクション」のメンバー、リアム・ペイン(31歳)の死去後、未成年者の芸能界デビューに対する懸念が高まっている。今月20日(現地時間)、海外メディア「ガーディアン」は、イギリスの人気ポップバンド「ワン・ダイレクション」出身の歌手リアム・ペインが亡くなった後、イギリスの音楽業界で10代の若者たちのデビューを警戒する声が大きくなっていると報じた。
2010年に放映されたイギリスのオーディション番組『Xファクター』を通じて結成されたボーイズバンド「ワン・ダイレクション」のメンバーとして名を馳せたペインは、今月16日にアルゼンチンにあるホテルのバルコニーから転落死した。
報道によると、彼は16歳の時にオーディションに出演し、若い年齢で突然得た有名人としての地位により、精神的に不安定であったという。ペインが亡くなった際に宿泊していた客室では、安定剤のクロナゼパムやライター、ウイスキーなどが発見された。
オーディション出身スターの悲劇的な死により、イギリスの音楽業界では10代の若者たちが若い年齢でデビューすることを控えるべきだとの声が高まっている。
イギリスの著名な作曲家であるガイ・チェンバースは現地メディアとのインタビューで「16歳の子供をこうした大人の世界に押し込むことは、潜在的で非常に危険だと思う」と述べ、音楽業界が18歳未満の若者と仕事をすることを控えるべきだと主張した。
彼は10代のボーイズバンドスター出身のロックスターであるロビー・ウィリアムズの例も挙げた。デビュー当初のウィリアムズも同じような苦労を経験したとし、「私は人々が若者を18歳になるまでボーイズバンドに加入させるべきではなく、音楽業界もそれを守るべきだと提言した」と強調した。
EMIやワーナーミュージックなどの有名レコード会社で働いていたプロデューサーのマイク・スミスも「若者たちが音楽で業界のキャリア積むのは遅い方が良い」とし、こうした懸念に共感した。
彼は「この問題を法律で定めるべきかどうかはよく分からないが、16歳の子供はまだ未熟で、自分が誰であるかもよく分からない状況で、芸能界での試練を経験することは非常に危険だ」と述べた。
写真=YouTubeチャンネル「Liam Payne Official」「One Direction
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