K-POPガールズグループ「KARA」のメンバーである故ク・ハラの死去から早くも5年が経った。
ク・ハラは2019年11月24日、ソウル・清潭洞(チョンダムドン)の自宅で亡くなった。享年28歳だった。
彼女は韓国の第2世代を代表するアイドルだった。K-POPの女性歌手として初めて日本の東京ドームに立つなど、韓流ブームを牽引した。「Pretty Girl」、「Honey」、「ミスター」、「ジャンピン」、「STEP」など数々のヒット曲で人気を博した。
2018年、ク・ハラは元恋人のチェ・ジョンボムと法廷闘争を繰り広げた。チェ・ジョンボムはク・ハラから暴行を受けたと主張し警察に通報したが、別れの原因が彼の暴行やリベンジポルノなどの犯罪であることが明らかになり、物議を醸した。
その後、裁判所はチェ・ジョンボムに対し、不法撮影容疑を除く傷害、脅迫、器物損壊、強要の4つの容疑のみ有罪と認め、2020年に懲役1年を言い渡した。そして、元恋人がク・ハラの遺族に慰謝料7,800万ウォン(約855万円)を支払うよう命じたが、彼女の死後に下された判決だった。
その後、ク・ハラが9歳の時に家を出て養育義務を果たさなかった実母が現れ、娘の遺産に対する相続権を主張した。養育義務を放棄した実母の登場に世間は怒りを覚え、これが「ク・ハラ法」制定につながった。「ク・ハラ法」とは、扶養・養育義務を果たさなかった親の相続権を制限する法案である。
そして今年8月、養育義務を放棄した親が子の死亡後に相続権を持てないようにするという「ク・ハラ法」(民法改正案)が韓国の国会を通過した。ク・ハラの兄は自身のSNSを通じて「ク・ハラ法通過、ついに通過、万歳!!」と喜び、「小さな関心が集まり、ようやく通過しました。厳しい時期ですが、皆さん健康で幸せでいてください。心から感謝申し上げます」と謝意を表した。
一方、KARAはデビュー17周年を記念してデジタルシングル『I Do I Do』をリリースした。特に今回のアルバムには、2019年に亡くなったク・ハラの生前の声を収めた楽曲「HELLO」が収録されており、ファンにとって意義深い贈り物となった。