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2025年01月08日水曜日
ホームエンタメ「夫の愛を求めて」猫顔に整形した億万長者夫人の最期…79歳、パリの高級ホテルで肺塞栓症により死去

「夫の愛を求めて」猫顔に整形した億万長者夫人の最期…79歳、パリの高級ホテルで肺塞栓症により死去

引用:AFP通信、聯合ニュース、インスタグラム
引用:AFP通信、聯合ニュース、インスタグラム

「キャットウーマン」と呼ばれていたニューヨーク社交界の名士ジョセリン・ウィルデンシュタインが肺塞栓症で死去した。

海外メディア「CNN」や「AFP通信」によると、ジョセリンが昨年12月31日にフランスで79歳で亡くなったと報じられた。CNNは彼女の実年齢を85歳だったと伝えている。婚約者であるファッションデザイナーのロイド・クライン(57)は、ジョセリンがフランス・パリの高級ホテルのスイートルームで亡くなったことをAFPに明かした。

スイス生まれのジョセリンは、フランス出身でニューヨーク在住の美術商で億万長者の アレク・N・ウィルデンシュタインと結婚し、華やかで裕福な生活を送っていた。しかし、1997年に離婚訴訟を開始すると、彼女が整形手術に約200万ポンド(約3億9,200万円)を費やし、「猫顔」と呼ばれる独特の外見を作った事実が話題となり、世界中の注目を集めた。

ジョセリンは離婚の過程で「猫好きの夫のために整形手術を繰り返した」と語った。彼女が整形に費やした金額は約49億ウォン(約5億2,600万円)にのぼり、顔に色素を注入して猫の毛の色のような色合いを再現したという。

しかし、夫のアレクは「ジョセリンは正気を失っている」とし、「彼女は自分の顔を家具のように修正できると思っていたが、皮膚はそのように機能しない。(整形手術をやめるよう忠告したが)聞き入れなかった」と反論した。

2人は不倫や家庭内暴力を巡る争いの末、2年間にわたる離婚訴訟を経て1999年に離婚した。ジョセリンはアレクから和解金として25億ドル(約3,940億円)を受け取るとともに、毎年1億ドル(約158億円)の支払いを受けることが決まった。ただし裁判官はジョセリンに対し、「和解金を整形手術に使用してはならない」と命じたこともあった。アレクは2008年に死去した。

複数の整形手術を短期間に続けて行うと、肺塞栓症のリスクが高まるとされている。肺塞栓症は、脚などの静脈で発生した血栓が血流に乗って肺の血管を塞ぐ状態を指す。米国では年間6万人から10万人が肺塞栓症で命を落としているとされる。この疾患は初期段階で症状が現れないことが多いが、進行すると呼吸困難や胸痛を引き起こす。

肺塞栓症は、肺や胸膜を刺激して胸痛を引き起こすことがあり、特に息を吸う際に痛みが強くなる。酸素不足により唇や指先が青紫色になることがあり、さらに酸素供給が不足すると混乱やめまいが生じ、重症の場合には意識を失うこともある。

肺塞栓症のリスク要因には、血栓症の個人または家族歴、年齢、がん、エストロゲンを含む経口避妊薬の使用、妊娠や産後(最大3カ月)、手術、骨折や外傷、長時間の飛行機や車での移動などが挙げられる。

整形手術後、特に脂肪吸引後は肺塞栓症が発生するリスクが高まる。下肢から脂肪を吸引する際に血栓が形成される可能性があり、これが血流に乗って肺動脈を塞ぐ場合があるためだ。脂肪吸引は特定の部位の脂肪組織を物理的に除去する際に血管壁を損傷することがあり、この損傷が血栓の原因となる。形成された血栓が肺動脈に到達すると、肺塞栓症を引き起こすリスクがある。

特に短期間に複数の整形手術を連続で受けると、身体に過度な負担がかかり、十分な回復時間が確保できなくなる。この過剰なストレスが血栓の形成を促進し、肺塞栓症のリスクをさらに高める可能性がある。また、遺伝的要因や後天的な要因により血液が凝固しやすい体質の人もいる。このような患者が手術を受ける場合、深部静脈血栓症(DVT)が発生しやすくなり、それが肺塞栓症のリスクをさらに高める要因となる。

経口避妊薬の副作用で血栓が生じることもある。特に喫煙する女性は、血栓の発生や血液循環に関する問題が起こるリスクが高まる。このため、既往歴や健康状態に不安がある女性は、必ず医師と相談して服用することが望ましい。

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