韓国のスクールカーストを表現
ドラマ『ピラミッドゲーム』好評配信中
「韓国人が置かれている過酷な現実」との評価も
韓国のCJ ENMのコンテンツ配信ブランド「TVING」のオリジナルシリーズ、ドラマ『ピラミッドゲーム(韓国語原題訳)』が、外国メディアからも好評を受け『イカゲーム』に続く社会現象になるのでは期待されている。
『ピラミッドゲーム』は、月に一度の秘密投票でいじめのターゲットを選ぶペクヨン女子高校2年5組の生徒たちが、「加害者、被害者、傍観者」に分かれ、徐々に暴力にはまっていく残酷なスクールカースト戦争を描いたウェブドラマであり、同名の人気ウェブトゥーンが原作となっている。
先月29日より公開中の『ピラミッドゲーム』は、確固とした世界観と新進俳優たちの活躍で話題を集めた。
イギリスのBBCは『ピラミッドゲーム』について、「今月フランスで開かれたTVシリーズの祭典「SERIES MANIA 2024」に招待された唯一のK-コンテンツ(韓国産の文化・芸能コンテンツ)であり、新たな『イカゲーム』になりうる作品だ」と紹介した。
また、「両作品ともに韓国人が置かれている過酷な現実が垣間見えるという点で独特な類似点を持つ」とも説明している。
記者兼評論家のニモ・キム(Nemo Kim)氏は、「『イカゲーム』に登場する借金に苦しむ参加者も、『ピラミッドゲーム』で表現されているイジメの問題も、創作上の架空の世界に存在するものでなく、過酷な現実であることに注目すべきだ」と話した。
『ピラミッドゲーム』の原作者であるダルコニャック氏は原作の再現度に感心している。
ダルコニャック氏は「各キャラクターに俳優たちの解釈が投影されることで、よりいきいきと表現され、俳優とキャラクターの間でシナジー効果が発揮されている」と話した。
『ピラミッドゲーム』によって、TVINGには週間有料加入者数1位という快挙がもたらされた。
一方、TVINGオリジナルシリーズ「ピラミッドゲーム」は毎週木曜日に2話ずつ公開されている。(日本では配信・放送未定)